【M:tG】チャレンジャーデッキ2019と再録高額カードの値下がり【諸行無常】
こんにちは。
M:tGの一番ポピュラーなフォーマット・スタンダードに、TCGの定番であり新規参入の機会でもある「ストラクチャーデッキ(チャレンジャーデッキ)」が販売されるようになってから、もう1年が経ちました。
このチャレンジャーデッキ、構築済デッキとは思えないパワーを持っており、カードを数枚足せば「昨日までマジックを知らなかった君もフライデー覇者だ!」みたいなことが本当に起こりうるレベルでした。
早い話が環境デッキが公式から構築されて売り出されたんですね。
3500円とそれなりの値段はするものの2000円級のカードが最低でも2枚は入っており、全く損をしない親切構築。
当時再録、路線では渋い渋いと言われていたウィザーズをだれもが見直した、そんな衝撃から1年。
また新たにチャレンジャーデッキが発売されることになりました。
チャレンジャーデッキ2019
今回も前回と同じ4種類の構築済みデッキが発売されます。
それぞれ、「白単」「赤単」「ゴルガリミッドレンジ」「イゼットフェニックス」となっています。
それぞれざっと説明していきます。
白単は一昔前よく見た型ですね。
評価できる点は《ベナリア史》《軍団の上陸》が2枚ずつ入っていることと、このデッキで一番必要である《ベナリアの軍司令》が4枚入っているので未チューンでも全然戦えることです。
《徴税人》《不敗の陣形》《敬慕されるロクソドン》等が入れ替え候補ですが、これらは80点を100点にするパーツのようなものなので、20点を80点まで引き上げてくれる軍司令ががっつり入っているところにやさしさを感じます。
初心者の人も戦いやすく、またぶん回す快感を得ることができるいいデッキだと思います。
赤単は《実験の狂乱》型ですね。
一口に赤単と言ってもいろんな型がありますが、どんな型にも入っている《ギトゥの溶岩走り》《ヴィーアシーノの紅蓮術師》《魔術師の稲妻》セットに加え、《ショック》《稲妻の一撃》《ゴブリンの鎖回し》等汎用性の高いパーツが入った、丸くハイパワーな構成に仕上がっています。
《実験の狂乱》と《遁走する蒸気族》が一緒に入っている点もいいですね。
そしてなんと《再燃するフェニックス》も入っています。
これ1枚で3000円はするカードなので、非常にコスパの良いデッキになっていますね。
アリーナで親しみ深い人もたくさんいるはずですので、人気の一品となりそうです。
こちらは「ゴルガリミッドレンジ」、こちらも懐かしいデッキですね。
現在は《ハイドロイド混成体》の登場で3色にすっかり染まってしまった彼らですが、前環境では間違いなくミッドレンジの王でした。
《野茂み歩き》とゆかいな探検隊が採用され、《最古再誕》《秘宝探究者、ヴラスカ》へつなげて相手とのアド差で競り勝つがっちりとした王道デッキです。
《草生した墓》《森林の墓地》が手に入る代わりにこのデッキの核とも呼べる《ビビアン・リード》が再録されていないので、このデッキからスゥルタイミッドレンジをやるんだ!みたいな人は出なさそうな気がします。
入門用としてはいいと思いますけどね。
PWの強さを思い知るいい機会になりそうです。
「イゼットフェニックス」は《孤光のフェニックス》が値段の関係上1枚しか入らないこともあって、半分コントロール半分ミッドレンジのようなどっちつかずの印象を受けます。
デッキ自体のパワーはそこまでなさそうですが、《幻惑の旋律》や《航路の作成》等「青単」で必須級の高騰しているパーツが再録されていることもあり、《孤光のフェニックス》も相まってかなり市場に影響を与えそうです。
1枚1300円していた《硫黄の滝》が3枚入っているのもいいですね。
《パルン、二ヴ=ミゼット》のフィニッシュ力を目の当たりにし、初めて触ったビギナーはイゼット団員になることは間違いなさそうです。
全体的に前回ほどの衝撃はなかったものの、アリーナから紙への新規参入勢、現役バリバリのプレイヤー勢の両方が欲しいと思う良調整に仕上がっていると思います。
おそらく製作したのはラヴニカのギルド期だろうなぁと思わせる古めのチョイスではあるものの、2種類のフェニックス再録はそれを払拭して余りあるインパクトを残していると思います。
チャレンジャーデッキが市場にもたらす影響
もちろん再録するということは市場に出回る数が多くなるということ。
今回のデッキは3500円出せば確定で手に入るということで、特に《翡翠光のレインジャー》や《幻惑の旋律》のような数枚再録されているカードは値下がりが予測されます。
《孤光のフェニックス》《再燃するフェニックス》等1枚しか入っていないカードも同様です。
とりあえず自分が気になっている再録カードを調べてみました。
《再燃するフェニックス》
情報が公開されたのは3月19日ですので、大体2500円ない位をうろついていたのが発表時に落ちて2000円を割っていますね。
もともとフェニックスを使ったデッキが成績を残せず、落ち込み気味だったのもあり値下がりが顕著です。
下環境では追放除去がはびこっているため使われないのもあり、ここから上がることは難しいでしょう。
《孤光のフェニックス》
なぜか10日くらいにがっくり下がっていますが、19日の発表を受けても下がっていません。
むしろ上がっていますかね…?
そのパワーから一躍モダンのトップに駆け上がり、その力はレガシーまで届かんとしているため、需要自体がまだまだ非常に多いからでしょう。
正直今が一番供給の多い時期でしょうから、フェニックスを使ってプレイしたいという人は今が買いでしょうね。
《地平線の梢》《幻影の像》事件を忘れてはいけません。
《軍団の上陸》
このカードはレアですが、収録されているイクサランが塩パックで全く剥かれなかったのが高騰の原因でした。
流通が潤った今、いかに白単が結果を残そうが安いものは安いということですね。
19日あたりでがっくり落ち、全盛期は1000円で買えなかった1ターン目の黄金カードも今ではワンコインになってしまいました。
そのパワーと軽さは伝説という縛りを吹き飛ばすほどのもので、積む場合は4枚がほとんど。
買うならば今でしょう。
ワンチャン下でもリソース兼土地加速カードとしてアグロデッキに採用されるかもしれませんよ。
《翡翠光のレインジャー》
こちらもイクサランより塩と呼ばれたイクサランの相克産の数少ない有能レアです。
流通量が増えたため目に見えて値下がりしてますね。
10日に下がっているのは《孤光のフェニックス》と一緒なので、この時期に情報が出たんでしょうか?
長くに渡り黒絡みのデッキを支えてきた優秀なクリーチャーですが、現在は探検隊を総リストラした「オメガ・スゥルタイ」等も出てきており、時代の転換期かもしれません。
下の環境では2マナで土地を置くことのできるおじいちゃんもいますし、活躍の場はないでしょう。
手ごろな価格になり、いろんなデッキの潤滑油としてスタンではまだまだ頑張ってくれそうです。
《ベナリア史》
かつての2000円神話レアもワンコインに…
一番値下がり幅が大きいのがこのカードではないでしょうか。
ただしカードパワーが相対的に落ちたのかといわれるとそうでもなく、ドミナリア自体が当たりが多くてカードパワーも高いため、リミテなどでガンガン剥かれてバンバン流通しているからだと思います。
現に、ドミナリアのトップレアの価格は総じて下降傾向です。
俗にいう「タルキールフェッチくじ現象」です。
いろんなところで結果を残している「白単」だけでなく、「オルゾフ」「マルドゥ」「アブザン」「ボロス」等白を含むアグロ~ミッドレンジならどれも確定で4枚入るだろうというスーパーカードですので、買うなら今がチャンスでしょう。
新弾が出てからもこれ以上のパワーカードはそうそう出ないと思われます。
《幻惑の旋律》《航路の作成》
両方とも「青単」で注目され、一気に高騰したパーツです。
どちらもイクサラン出身なので流通量が少なかったのでしょう。
がっつり値下がっています。
僕もこのカードは不足しているので早い所流通してほしいです。
当たり枠から元取れたかな?くらいにランクダウンですね。
最近再注目されただけに、いつまた爆発するかわかりません。
サイドボードにこれらのカードが欲しい方は今のうちです。
《硫黄の滝》
同シリーズの中で唯一1000円を超えていた赤青M10ランドも、遂に普通の値段に落ち着きました。
おそらくモダンの「イゼットフェニックス」に何枚か採用されることがその原因だったのでしょうが、その分流通量でカバーされた状態ですね。
M10ランドは正直下の環境ではほぼほぼ使われないので、スタンで使う人以外はスルーしていいでしょう。
この再録を機にモダンでフェニックスやりたい!って方は合わせてご購入ください。
通販番組ばりに「買うなら今だけ!」みたいなこと言ってしまいましたが、結局マ使われるカードは一時値下がっても後々また値上がるだけですからね。
一番最低値の時にほしいカードはまとめて買うのが賢いやり口です。
結構いい値段するレアに値下がりが起きていて、ショップ側はたまったもんじゃないでしょうが僕らプレイヤーからすると新しいデッキを触るいい機会になるかもしれませんね。
僕は《再燃するフェニックス》が1500円無いくらいに値下がったら「グルールアグロ」を組んでみたいです。
というわけでチャレンジャーデッキ2019の話題でした。
それでは。