HearthStone開発だより【9/19】の声明
2018年9月19日、HS公式が開発だよりを発表し、
現在の環境についてやこれからの方向性を話しました。
- 現在の環境について
- クラシックカードに新しいカードを追加
- 新規プレイヤーを呼び込むための改良案
- 「ゲーム内大会案」と「炉端の集い」等について
- ハロウィンイベントのお知らせ
-
歓迎バンドルの復活、改良
1.現在の環境について
以下、公式サイトのコピペとそれについての感想です。
「博士のメカメカ大作戦」のリリースから時間が経ち、メタゲームは安定してきているぞ。昨今では「奇数ウォリアー」、「奇数パラディン」、「トークンドルイド」、「テンポメイジ」、「挑発ドルイド」、「ズーウォーロック」、「クエストローグ」、「秘策ハンター」、「偶数パラディン」、「断末魔ハンター」、「偶数ウォーロック」といったデッキが活躍してるんだ。
マリゴスドルイドは消えたとでも言いたいのでしょうか…後は「偶数パラ」「奇数パラ」と「断末魔ハンター」「奇数ローグ」などの間には大きな差が開けられてはいるようにも感じます。なんだかんだ、ワンキルが多すぎるのであまり好きな環境ではありません。
これらのデッキが一歩抜きんでているものの、全てのクラスに強いデッキがある状態だ。例えば、「進化シャーマン」と「コンボプリースト」は健闘してるぞ。
進化シャーマンは《魔力ダイナモ》《ストームブリンガー》の出現により急に出てきましたね。意外と地力があり「シャダウォックシャーマン」と考えマリガンで除去を返してしまうような相手のミスも誘えるのが大きかったんでしょうね。
《コンボプリ》はスチームロボなどをいじくる従来の型なのでしょうか、それとも1024/1の猪で殴る《ソリティアプリ》なのでしょうか?
どちらにせよ「クソ聖職者め!」と罵るのに代わりはないのでいいです。
総合的には、ランク戦の全レベル帯におけるデッキの多様性は良好で、満足が行くものだ。
とのことです。
「含み笑う発明家」は非常に人気が高く、とても多くのデッキに採用されている。開発チームは意図的に「含み笑う発明家」を強くしたんだ――強力な中立の挑発ミニオンの存在は、試合をより面白くしてくれる傾向があるからだ。過去の同様のカードには、「ヘドロゲッパー」や「タール・クリーパー」があった。この役割を担うためのカードはある程度強くなければその目的を果たせないんだが、何事にも程度というものはある。
「タール・クリーパー」「ヘドロゲッパー」 と「含み笑う発明家」の違いは、その圧倒的な防御力と横並びにあります。前者は1回、もしくは2回殴れば用意に突破できます。
しかし、後者は最低4回殴らないと突破することができません。また、沈黙を1回打てば止まる前者に対し、後者は沈黙を2回必要とします。横並びについても「菌術師」が多く採用される現環境のアグロデッキにおいて、横並びと他のミニオンを守る能力を備える発明家はジャストフィットするミニオンです。守るための中立挑発が、アグロの攻めとしても使われているのはいけないのではと思います。
さらにクエストローグのクエスト達成時に4/4が3体出るのもやたらとおかしいです。これはクエストの方に問題があるような気がしますが。2度のナーフを乗り越えてきてなおこれとは…
今のところ「含み笑う発明家」のバランス調整を行う予定はないが、このカードの働きについては注意深く見守っている最中だ。あんたの意見も是非聞かせて欲しい。
6マナにしても偶数シャーマンを筆頭に構築級のカードとして使われる気がします。出てくるミニオンから挑発を外す、出てくるのが2/2挑発1体にするなど何かしら処置をしないと、「含み笑うストーン」と揶揄されるのもしょうがない気がします。「ぶっ壊すのぉ楽しい〜」と言ってもらえる間が花かもしれません。
ワイルドのプレイ環境に関しては、チーム内でも議論が続いてる状態だ。今のところ、ワイルドはある種、「パワーレベルが高く、手広いカードライブラリを備えたスタンダード」といった感じだ。ワイルドはその名の通り、対戦の序盤であっても、異様なほど強力なコンボが発動しうる程ワイルドな環境であるべきだろうか?ワイルドで単一の戦略が絶対優位に立つことは困難だ。強力な戦略が無数にあり、誰もが膨大な種類のツールを利用できるからな。だが、そうした強い戦略はあったほうがいいんだろうか?そのようなゲームプレイが可能なモードを求めるプレイヤーが一定数いることは、開発チームもちゃんとわかってる。
「ハースストーン」に複数のモードがあるのは、そういうワイルドな環境を求めるプレイヤーにも楽しんでもらうためだということを念頭に置くと、ワイルドに制限を掛け過ぎればデメリットにもなる。とはいえ、「ナーガの海の魔女」デッキのように人気になり過ぎ、相手にすると単に面白くないデッキも存在し得るわけだ。
ワイルドはスタンではできないような「はっちゃけた」ことをやるフォーマットであると言っています。なので、過度に同じデッキが存在したりしない限りは、安定したワンキルやバカみたいなぶん回りがあっても別にいいよねとのことです。これについては、M:tGのモダンフォーマットを見てきた僕からすると別に悪いことではないように思えます。1t目に4/4が複数出てきたり、初手から手札を覗き込んでくる悪夢のようなフォーマットも、立派に成り立っているのですから。ワイルドの公式大会はスタンに対しあまり盛り上がっていないため、競技性よりもド派手で腹抱えて笑えるようなフォーマットであってもいいと思います。
あんたがワイルドに何を求めてるか、是非とも意見を聞かせてくれ。今のワイルドをどう思う?「ハースストーン」の将来において、ワイルドはどういう役割を持つべきだろう?
運営も、ワイルドのあり方を手探りで探しているようですね。
人口も少なく、閉じられた環境でデータも少ないのでしょう。
2.クラシックカードに新しいカードを追加
もともとクラシックカードからは「栄誉の殿堂入り」と称され、
スタンで使用禁止になったOPカードが何枚か排出されています。
メイジの「アイスブロック」「アイスランス」
ローグの「隠蔽」
ウォーロックの「凄まじき力」
がこれに該当します。
この分、クラシックのクラスカードが抜けており他のクラスと比較して不平等である
と考えた運営が、抜けた分新たなカードを追加をするようですね。
僕は上記3リーダーよりかわいそうなスペルばかりのシャーマンをなんとかしてあげてほしいですけどね
これが新たに追加されたカードです。
抜けたカードと同じレアリティのカードが同じ枚数だけ補填されています。
これで《平等/Equality》ですね。
効果は、《アイシクル》がかろうじて《アイスランス》のような効果を持つ
以外はまるで別能力の効果です。1枚1枚見ていきましょう。
《アイシクル》
2マナ2点火力、凍結していたら1ドロー。
正直凍結が云々のメイジのカードは、《コールドレイス》《瞬間凍結》の現在の惨状を見てもらえばわかる限り、冬の時代です。
正直一生《フロストボルト》が使い続けられると思います。
《知性の書》
ランダムなメイジの呪文を1枚手札に加えることのできるスペル。
《おしゃべりな本》に比べ、自身が呪文であるという点が強みになります。
この点を活かし、《マナワーム》を早めに育成するテンポメイジが組めそうです。
《始原の秘紋》がスタン落ちするのも追い風ですね。
ただ、残念なことに相方のクエストもおさらばしてしまいます。
コントロール色の強いビッグスペルメイジには入ることができないのがネック。
《虚無の呼び声》
ランダムな悪魔カード1枚を手札に加えることのできるスペル。
悪魔はピンからキリまでの性能で、またランダム性もかなり高いため正直そこまで使われないような気がします。
最新弾で《悪魔化プロジェクト》が追加されたこともあり、むこう2年は見ないカードとなりそうです。
《失敬》
劣化《幻覚》。肉のない《怪盗紳士》。
クラシックカードなので、ウンゴロ以降にしか存在しない
「発見」のキーワード能力を使えません。しょうがないです。
これも《ブリンク・フォックス》《掏り取り》が存在している間は使われないでしょう。
今回追加されたカードは、総じて「弱いカード」といっていいでしょう。
「ランダムなカードを手札に加える」という効果自体があまり強いものでもないですし、ましてやそれしか仕事をしないスペルをデッキに入れる理由もありません。
テンポメイジが《知性の書》を使うか使わないかくらいでしょう。
クラシックだからってあまりビクつかずに、もっと構築でも輝けるようなカードを刷ってくれても良かったのではないでしょうか…
確かに補填で刷ったカードがまた殿堂入りしました〜ではシャレにならないですけど。
3.新規プレイヤーを呼び込むための改良案
初心者用に新しく「ランク50〜ランク26」が設置されます。
ランクの低い初心者が、資産に厳しいこのゲームで勝ち上がっていくためには、
まず準備期間が必要だとの考えで作られたそうです。
僕自身、友達にランク20のプレイヤーが居ますが試合を見たところ「ガッチガチの奇数ローグ」「ゴリッゴリのマリゴスドルイド」「マジやべーテンポメイジ」が多数見受けられました。
なぜあのデッキであのランク帯なのか首をひねるほどです。
このような現状では新規プレイヤーはほぼほぼ挫折してしまうだろうなと思っていたところだったので、この案はとても良いものだと思います。
このランク50から26までの間は負けても星を失わないことはもちろん、ランクを上げる過程で幾つかアイテムが貰えるらしいです。
果たしてゴールドなのかそれともカードなのか、パックなのか魔素なのか。今はわかりませんが、レア1枚作るのがきつい初心者にはかなりの恩恵を授けてくれるはずです。
4.「ゲーム内大会」と「炉端の集い」について
以下、公式サイトのコピペと感想です。
今年の初め、「炉端の集い」やプライベートなイベントでの大会の開催を簡単にするための新機能を追加する、と発表しただろう。チームはこの機能の開発を進めていて、本来は今年中に実装される予定だった。しかし…申し訳ないんだが、「ゲーム内大会」機能については現在保留となってるんだ。この機会に理由を説明させてくれ。
開発チームには、「ハースストーン」の様々な機能を改善するための多くの計画があり、「ゲーム内大会」はソーシャル機能の重要な部分の一つだ。「ゲーム内大会」は多種多様なプレイヤー層に役立つはずの機能なんだが、開発中のこの機能は、非常に限定されたプレイヤー層向けの設計になっていた。「ハースストーン」を新しいステキな遊び方で充実させるものではなく、単に「付け足した」感じになってしまい、「ハースストーン」全体としっかり統合されていないものだったんだ。
つまり、誰でも手軽に大会を開けるというシステムだったのでしょうか?それで、蓋を開けてみたら競技志向のプレイヤーしか使いそうもないじゃないか、やめようと言った感じですかね。別に個人大会なんて炉端の集いとそこまで変わらないですし、お金でも絡むレベルの大会をも開けるような機能だったんでしょうか…?
妥協なく満足できて、全てのプレイヤーが楽しめるゲーム内大会機能の追加に取り掛かるためには、「ハースストーン」の全体的なソーシャル機能のどこをどのように改善するかを検討する必要があるという結論に至った。時に開発者は、満足に機能しない設計を避けるために難しい決断を下す必要がある。このまま完成させたとしても、みんなの期待に応えられるものにはならず、「ハースストーン」に求められる品質標準にも達しないだろう、という予想が立ってしまったんだ。
なんだかんだで、この質を保とうとするひたむきな努力、「ソシャゲ」と「カードゲーム」の違いをわからせてくれる企業体制は評価できると思います。これからも自身の、プレイヤーの満足の行くシステムを作ってくれることに期待します。
結果、今後「ゲーム内大会」の実装を再検討したい気持ちはあるものの、現時点において、この機能が実装される予定は白紙に戻ったということだ。
「炉端の集い」に参加したことも、開催したこともない、だって?それは、友達と一緒に「ハースストーン」を楽しめる機会をみすみす見逃してるってことだ!炉端の集いに参加すれば――あんたの家で開くプライベートなイベントも含めて――ゲームがますます楽しくなるぞ。近場の炉端の集いに参加して、確かめてみなよ。
僕は炉端の集いを開催している1酒場主なので、こういった宣伝は大いにうれしいです。
酒場の主人はもうすぐ、イベントに個性を加えるための新しいスパイスを使えるようになる。炉端の集いの名物と言えば、炉端の集いでだけ体験可能な各種の酒場の喧嘩、通称「炉端の喧嘩」だな。酒場の主人は、参加者に体験させられる喧嘩を、メニューから選べるようになるぞ。「炉端の喧嘩」は、毎月ローテーションで変わるもののほか、酒場の主人は喧嘩ライブラリから1つ選び、炉端の集い中に、常連客が遊べるようにできるものがあるんだ。
スパイスと言うと元阪神タイガース監督和田豊さんを思い出します。僕はそこまで炉端の喧嘩をせずに、自身で決めた「特別ルール」を元にフリーマッチを行っていました。ですが、この機会に炉端の喧嘩について調べてみるのも良いかもしれません。
2018年HCT秋季選手権は10月中旬に開催だ!ライブ配信で視聴するか、ロサンゼルスのBlizzardアリーナで生観戦しよう。
見るだけでもスリリングなイベントだが、現地に行けばお楽しみがさらに盛りだくさんだぞ!「ハースストーン」の開発スタッフと話したり、会場で大会に参加したり、「ハースストーン」やBlizzardアリーナなどのグッズを買ったり、参加するだけでカード裏面デザイン「勝利のスリル」を獲得できるんだ!
ロサンゼルスまで行く財力がないですね…僕は日本人なので、日本人の選手に頑張ってもらいたいです。
席には限りがあるからな、売り切れになる前に急いで手に入れるんだ!
5.ハロウィンイベントについて
今年もハロウィンの季節が刻一刻と近づいています。
もうクリスマスまで100日を切ったとか。月日の経つ早さに身が震えます。
イベント中は去年同様「首無し騎士」が帰ってきて酒場の喧嘩で戦ったり、
2つのクラスカードが出現するようになる「デュアルクラス闘技場」が遊べるようになるようです。
またハロウィン限定のバンドルも発売され、
パラディンヒーロースキン《サー・マジウザ》がおまけでついてくるそうです。
どうしてこうもBlizzardは美少女スキンに厳しいんだ!!!!!!
リアドリン、アーサスと2種類もスキンがあるパラディンに追加するのではなく、
現在では実質人間のクズ一択なプリーストやぼっちに厳しいシャーマンに追加してほしかったのも本音です。
6.歓迎バンドルの復活、改良
歓迎バンドルが復活します。一度購入した人でも再度購入できるようになります。
内容は変わらずクラシックパック10パック+レジェンド1枚確定のままですが、
レジェンドがランダムなクラスカードから下のドラゴン6体のうちのいずれかになります。《ネファリアン》くんが割りを食っていて可哀想です。
僕はアレクス以外所持していないので、他の5枚の中から1枚となりますが…
特に必要だなと思うカードは《マリゴス》くらいでしょうか?
《イセラ》はドラシナ込みで2枚目の《リッチキング》枠として、《オニクシア》は一時期トークンドルイドに入っていましたが他はさっぱりですね。
さてマジモンの初心者が《ノズドルム》なんて引き当てたら一体どうするんですかね…
ま、《ロード・ジャラクサス》なんて引き当てるよりスタッツ良い分ましですね。
地味にマリゴスナーフしないよ宣言をしているところに絶望を感じます。
さて、今回の開発だよりですが、このような内容となっていました。
僕としては良い方向に良い方向に向かっていく企業努力が見えていいと思ったのですが、
どうも色んな所で「カジュアルに向かいすぎている」「競技プレイヤーを軽視している」との声が上がっているようです。
大会関係で問題も起こっているようですし、カジュアルに楽しむ層に色々と施したい運営と、バチバチやりたい競技プレイヤーの間で軋轢が生じているのも事実かもしれません。