ぶんぶん杯～新旧旧神復活祭～解体新書⑧ ローグ編
お世話になっております。
先程アグロデーモンハンターに轢き殺された吉田と申します。
今回はローグのデッキを考えていきたいと思います。
「現在流行りのアーキタイプを軸としたデッキ構築」「クラスレジェンドを軸としたデッキ構築」「旧神を軸としたデッキ構築」の3つの視点から、ぶんぶん杯でどんなデッキが使えそうなのかを見つめていきましょう。
現在流行りのアーキタイプを軸としたデッキ構築
現在、スタンダードのローグには以下のアーキタイプが存在します。
《エドウィン・ヴァンクリーフ》を返せ体感ですが現在は数を減らしたもののコンボローグとアグロローグが半々で、時たま秘策ローグとエンカウントする、みたいな感じです。《ペテン》の存在がいろんなローグを形作っています。
武器ローグ
《スティールダンサー》や《ドクター・クラスティノフ》で武器を活かしながら戦うアーキタイプです。《自己研鑽の刃》でとにかくぶん殴る脳筋デッキの鑑です。
ぶんぶん杯のローグでの構築において、《日陰草の非行生徒》や《スパイミストレス》と《グレイハート族の賢者》のコンボは隠れ身軸だけでなく様々なデッキで採用できそうですね。また、ワイルドには《大洞窟のキラキラ拾い》や《ぶんどり部隊》といったサーチ、《ティンカーの刃研ぎ油》や《吸血毒》といったサポートまで手厚く揃っているのもポイントです。
コンボローグ
《エドウィン・ヴァンクリーフ》をナーフさせた張本人、《旋風客流の達人》を核に据えたアーキタイプです。《クエスト中の冒険者》、《エドウィン・ヴァンクリーフ》のサイズを上げながらデッキを回し、枯れない手札と攻め手で相手を圧倒します。
ぶんぶん杯では昔懐かし《エルフの吟遊楽人》や《ヴァイルスパイン・スレイヤー》のような強力なコンボカードを使用可能です。パーツ自体は自由枠が少なく、レゴブロックのように組み換えが自由なので、使用者の性癖が色濃く反映されるアーキタイプになりそうです。
アグロローグ
最高マナコストが4と前のめりすぎて地面に追突しそうなアーキタイプです。大きなミニオンを減らすことによって、《狂気の災厄》をうまく使うことができます。とはいえ《グレイハート族の賢者》《秘密の通路》によるドローはすさまじく、アグロでありながらいくらでも息を吹き返すことができます。
バーテンも最悪2/2/3として使用できますし、相手もハイランダーなので体制が整う前にけりをつけることを目的としたこのデッキは強そうです。問題はこちらもハイランダーなのでだいぶ速度が遅くなることですが。
隠れ身ローグ
ほぼアグロローグです。隠れ身ローグなのに《穴掘りスコーピッド》が不採用なのは面白いですね。
ぶんぶん杯ではワイルドに存在する《隠蔽》《影の師匠》など隠れ身シナジーが使用できるため、カギである《グレイハート族の賢者》を一番うまく使えそうなアーキタイプです。《悪党同盟の悪漢》《ワンド泥棒》が採用されているため、《サメの精霊》を入れて盛大に欲張っても面白いかもしれませんね。
秘策ローグ
最後は秘策ローグを紹介します。ここまで旧神を入れたアーキタイプ、無し！w
《影宝石商ハナー》が使用できないためデッキパワーは格段に劣ると思われますが、《脳天直撃ガール》のスペックはとんでもないので、省略せず紹介します。
ぶんぶん杯では昔の《突然の裏切り》や《雲隠れ》などケアのだるい秘策が存在します。相手を手玉に取ってやりましょう。このアーキタイプは核にするというよりかは《脳天直撃ガール》＋秘策の出張セットのような感じで使うのがいいでしょうね。
スクロマンスのレジェンドを軸としたデッキ構築
ローグのスクロマンスレジェンドをおさらいすると、以下の通りです。
どのミニオンもスタンダードのデッキに採用が見られます。影の薄かった《侵入者リリアン》や《ドクター・クラスティノフ》も、一線級で戦えることが証明されました。
ローグは《魔女の悪の手先》や《影隠れ》の存在から、《ジャンディス・バロフ》の優先度が周りのレジェンドより1段階高いため、どうしても武器を使いたい、どうしても隠れ身シナジーがもっと欲しいといったもの以外は《ジャンディス・バロフ》の採用をお勧めします。
旧神を軸としたデッキ構築
ローグは小さなコストのカードを連続して使うことでテンポを取り、短期決戦を得意とするクラスです。と言うより、運営からコントロールを許してもらえないクラスです。
コストが重く手札で抱えっぱなしになりやすい、旧神との相性は悪そうです。
粉砕されしクトゥーン
実はローグは《密航者》《悪意の一撃》など「デッキの中に埋まってるゲーム開始時にデッキの中になかったカード」を参照するカードを保有しています。 そのため、意外と相性がいいというのが自分の見解です。
《ファルドライ・ストライダー》なんかと組み合わせてデッキを埋めまくるローグも楽しそうではあります。
運命の支配者ヨグ＝サロン
サメの精霊「えっ今日は全員雄叫び2回してもいいのか！！」
影隠れ「おかわりもいいぞ！」
《段取り》《偽造コイン》でほかのクラス以上に呪文を稼げるローグとは根本的に相性は良いです。
お願いヨグ＝サロン、夢は夢で終われない。
頽廃させしものン＝ゾス
断末魔ローグと言えば昔ちょろっと話題になりましたね。《ネクリウムの薬師》で《アヌビサス・ウォーブリンガー》の断末魔を前借りする…みたいなデッキでしたっけ。
ローグは《地の底の探索》《紫の煙霧》のような断末魔サポートを数多くもらっているので、考えられない選択肢ではありません。スタンダードでも《死の影》で断末魔を高速展開する動きをするデッキが考案されているようです。
しかし、《斂葬のアンカ》不在の穴はいささか大きすぎるように感じますね。
深き淵の神ン＝ゾス
獣・ドラゴン・エレメンタル・メカ・トーテム・マーロック・悪魔・海賊を復活させることができます。ローグの得意な種族である海賊はかなりのクラスカードが存在しますが、ほかの種族は軒並み存在しません。《蝋竜の息吹》を貰ってるくせにクラス固有のドラゴンは《ワクサドレッド》その人しかいません。エレメンタルは《翡翠の精霊》のみ、マーロックや悪魔は0です。ちょっと厳しいかもしれませんね。
放たれし激昂ヤシャラージュ
旧ヤシャローグの構築は...フラウロス兄貴に聞いてください。
ローグには踏み倒し手段がほとんど存在しないので、よほどのもの好きでない限りは採用を控えましょう。
背徳の魔手ヤシャラージュ
新ヤシャを使いこなせる条件の「クラス変妖カードの強さ」と「《カーニバルのピエロ》を変妖できるか」の2つをローグで確認してみましょう。
プリに1枚多く変妖カードをやった分、こちらにしわ寄せがきています。しかもすごく微妙なカードです。隠れ身シナジーが使えると言えば使えるのですが…うーん。
続いて《カーニバルのピエロ》変妖問題を見てみましょう。
レジェンドとクトゥーンパーツ除くと最高コストのクラスカードってこいつららしいですよ。《背徳の魔手ヤシャラージュ》とローグの組み合わせは多分無理ですね。
吉田が作るぶんぶん杯のローグデッキ
今までの情報を踏まえて、僕がもしローグでぶんぶん杯に出場するならどんなデッキを組むか考えてみました。
テンポ＋コンボローグ
現在スタンダードで僕が愛用しているコンボローグを、ワイルドパーツで強化したデッキになります。ワイルドカードは以下の5枚。
往年の強カードを突っ込んだ結果、ハイランダーとは思えないほどデッキパワーが強化されました。特にコンボの始動にもってこいの《偽造コイン》《幻覚》を採用することで、《旋風脚流の達人》を絡めた動きがスムーズに行えるようになったのが大きいです。
《隠蔽》も、《グレイハート族の賢者》のドローと相性が良く、《旋風脚流の達人》を隠してくれる良いカードです。伊達に殿堂やってませんね。
若干アグロ味が強い構成なので、旧神を出される前に勝負を決めたい人向けのデッキです。コンセプト違反？知らないですね。
コンボ＋《粉砕されしクトゥーン》ローグ
上記のコンボ型の「デッキに埋めるシナジー」を《粉砕されしクトゥーン》と共有し、《密航者》で引いてこれないかと考えたデッキです。ワイルド枠は以下の5枚。
堂々の殿堂入りカード2枚入りです。"圧"が違いますね。
デッキにクトゥーンパーツが埋まるので、《悪意の一撃》が1コストで撃てます。《ファルドライ・ストライダー》や《くじ引き屋》でカードを埋めれば、さらにコストが下がります。
《サメの精霊》でコンボしまくったり、《隠蔽》で《ジャンディス・バロフ》の展開ミニオンを隠したりとインチキっぽい動きが楽しめます。
ただ一つ注意点を挙げるとすれば、《秘密の通路》で引いてきた《当たりくじ》や《待ち伏せ！》は、発動せずに手札に加わることだけ覚えておいてください。ちなみに《ペテン》であれば発動します。
最後に
ローグはクラスの特性上旧神との相性があまり良くなく、《粉砕されしクトゥーン》以外のデッキを考え付くことができませんでした。
めちゃくちゃ呪文を使ってドローを進める《運命の支配者ヨグ＝サロン》ローグなんかも面白そうではあるのですが、どうしても《影宝石商ハナー》が居ないと使用に耐えうるレベルではありませんでした。
新カードを使った構築はまだ試していないのですが、どうもアグロがさらに強化されていそうなので、殴りきるローグは大会当日も一定数居そうですね。
