ぶんぶん杯~新旧旧神復活祭~解体新書⑪ ウォリアー編
お世話になっております。
HSReplayのデッキが新カードで更新されて慌てている吉田です。
最後はウォリアーのデッキを考えていきたいと思います。
「現在流行りのアーキタイプを軸としたデッキ構築」「クラスレジェンドを軸としたデッキ構築」「旧神を軸としたデッキ構築」の3つの視点から、ぶんぶん杯でどんなデッキが使えそうなのかを見つめていきましょう。
現在流行りのアーキタイプを軸としたデッキ構築
現在、スタンダードのウォリアーには以下のアーキタイプが存在します。
・爆弾ウォリアー
・海賊ウォリアー
・ビッグウォリアー
・サイラスOTKウォリアー(キーカード不在のため今回は省略)
・ETCコントロールウォリアー(キーカード不在のため今回は省略)
・テンポウォリアー
新カードの影響で今やサイラス・ETCは消え去り、アグロアグロしていたり踏み倒したりと全く新しいウォリアーが生まれています。
爆弾ウォリアー
除去と装甲で守って守って、爆弾を十二分に埋めたら急にぶん殴り始めてくる、メンヘラみたいな戦い方をするのが爆弾ウォリアーです。勝率は5割半~6割と高く、爆弾は挑発などで防ぐことのできないダメージソースなので、ぶんぶん杯においても強そうです。
しかし、《レンチカリバー》が1本しかない、脇を固める優秀なレジェンドが居ない、ガラクロンドの不在による打点不足が否めないなど問題点は結構あります。
海賊ウォリアー
いつまでこのアーキタイプをこするんだってくらい昔から存在する、ご存じ海賊ウォリアーです。《剣食い男》の取得はやはり大きかったらしく、《封印されしガナーグ》と合わせてどこからでも3コスト相当の《烈火の戦斧》を装備してきます。
上のレシピがスタンダード、下のレシピがワイルドです。ワイルドに行くと《艦載砲》や《ブラッドセイルの狂信者》のような優秀な海賊・武器サポートが手に入ります。
実はメカ・海賊・悪魔が素で採用できるので、《深き淵の神ン=ゾス》も十分採用範囲です。
ビッグウォリアー
《学位授与式》や《超次元断裂機》で、でかいミニオンを強化して圧殺するアーキタイプのビッグウォリアーです。除去が今まで紹介したどのアーキタイプよりも厚く、ミニオンも踏み倒しを前提としているので非常にハイカロリーです。
《不良学生》や《屑鉄山のコロッサス》のようにレアリティの低い高カロリーミニオンも数多く存在し、また今回は《ラトルゴア》《放たれし激昂ヤシャラージュ》の採用が許されているので、一度回れば手の付けられない暴れ方をしてくれそうです。
テンポウォリアー
みんな大好き《扇動する船頭》《鎧職人》のコンボで装甲を稼ぎながら、《血気の拳鬼》で盤面を取り、《狂瀾怒濤》でドローする、そんなデッキです。《メタルの神E.T.C》が入ったり入らなかったりします。
《コルクロンの精鋭》+《内なる怒り》+《名誉の盾》+《血盟の傭兵》で8t目にバーストダメージ18点が出ますが、ハイランダーだと厳しいかもしれません。
レジェンド枠の《ロード・バロフ》が使えるのは一見良さそうですが、ぶんぶん杯だと押し込み力が欠けるので、《ラトルゴア》の方がいいかもしれません。《血盟の傭兵》で増やせたら脳汁がほとばしります。
スクロマンスのレジェンドを軸としたデッキ構築
ハンターのスクロマンスレジェンドをおさらいすると、以下の通りです。
どのレジェンドも採用されたリストが結果を残しており、質の高さがうかがえます。ビッグ系・押し込みが足りなければ《ラトルゴア》、フィニッシュ力は完璧だけど除去が不安なら《ロード・バロフ》、武器で殴るなら《ドクター・クラスティノフ》と役割もしっかり分かれています。個人的には迷ったら《ラトルゴア》で良いと思います。ぶんぶん杯においてこのカードを除去できるデッキはそう多くはないはずです。
逆にほかのデッキを使用している人は、このカードを除去できるカードを最低1枚は忍ばせていないとだめですよ!
旧神を軸としたデッキ構築
そもそもコントロールが得意で、種族持ちも多数所有、踏み倒しもできるなどウォリアーは旧神と相性の良いクラスと言えるでしょう。自分の好きな旧神を選んで、君だけの最強デッキを作ろう!ができるので、考えて楽しい使ってて楽しい良いデッキができると思います。
粉砕されしクトゥーン
コントロール札を増やす目的で積むには良いカードだと思います。11月にクトゥーンウォリアーでレジェンド上位になった方のインタビューでは、デッキ枚数が多くなるので、ファティーグ対策にもなるんだとか。
プロが使って強いのであれば、ポテンシャルはあるんだと思います。
運命の支配者ヨグ=サロン
《ラトルゴア》や《不良学生》のようなフィニッシュ札が今回のウォリアーにはたくさんあるので、このカードを採用する遊びは確かに存在します。デッキからミニオンを招集するタイプではない遅いウォリアーには、最後の切り札として出番がやってくるかもしれませんね。爆弾ウォリアーが就職先としては最も安定でしょうか?
頽廃させしものン=ゾス
新ン=ゾスとの差別点として、《ラトルゴア》がたくさん出ます。ラトラトラトラトラトルゴアァァァァ!!!
《ダイアホーンの幼生》をたくさん復活させることでデッキ切れもなくなります。
《朽ちかけたアップルバウム》《カルトゥートの守護者》《山火の甲冑》のような種族の無い耐久ミニオンが復活できるのも、新ン=ゾスにない魅力です。
深き淵の神ン=ゾス
獣・ドラゴン・エレメンタル・メカ・トーテム・マーロック・悪魔を復活させることができます。ウォリアーは今回動物園をテーマとした強化を受けており、いろんな種族を使うことでボーナスをもらえる種族持ちがたくさんいます。
デザイナーズコンボのため扱いも簡単で、さらにワイルドのカードを追加することで編成に深みも出るため、おすすめのレジェンドです。
放たれし激昂ヤシャラージュ
《パーティを組もう》《学位授与式》《超次元断裂機》によるデッキからの踏み倒しが可能です。特に《学位授与式》から出てきた場合除去が非常に難しく、盤面の制圧を容易に行えるでしょう。
先程からさんざん言っているようにほかのデカブツも軒並み質が高水準であり、十分デッキとして成り立つポテンシャルを秘めています。
背徳の魔手ヤシャラージュ
新ヤシャを使いこなせる条件の「クラス変妖カードの強さ」と「《カーニバルのピエロ》を変妖できるか」の2つをハンターで確認してみましょう。
少ないながらも優秀なサーチカードです。《血気の拳鬼》や《テント・トラッシャー》、《ドクター・クラスティノフ》のような優秀なクラスカードをバフしながらサーチできるのは魅力的です。
次に《カーニバルのピエロ》を変妖できるか見てみましょう。
悪くはないんですが...デッキからの踏み倒しだと、どうしても変妖と相性が悪いですね。変妖前のミニオンを2体召喚するのに10マナはいささか高くついている気がします。
《カーニバルのピエロ》を使用せず、《ドクター・クラスティノフ》と《サーカスの救護員》でバーストを嵩増しする爆弾ヤシャウォリアーみたいなデッキであれば、形にはなりそうでしょうか?
吉田が作るぶんぶん杯のウォリアーデッキ
今までの情報を踏まえて、僕がもしウォリアーでぶんぶん杯に出場するならどんなデッキを組むか考えてみました。
テンポ+爆弾ウォリアー
テンポウォリアーを軸に、爆弾でプッシュ力を上げてみた構築です。ワイルドカードは以下の5枚。
海賊を中心としてガンガン殴っていく構成にしたかったのですが、武器の耐久値を上げるカードが少なすぎて、武器を《レンチカリバー》のみにしたのがまずかったです。
引けなかったとき手札の大半が腐ってしまい、どうも思うように顔を詰めることができませんでした。
また、ぶんぶん杯ではハイランダーカードの使用が禁止されていますし、《爆発王ブーム》が使用できないため、爆弾を埋めてもうまみがほとんどありません。ちょっと微妙かなと思ったアーキタイプでした。
ただ、《苦痛の侍祭》と《扇動する船頭》を始めとした1点カードとの相性はすごかったです。
挑発+《深き淵の神ン=ゾス》ウォリアー
ウォリアーに豊富な種族持ち挑発と・挑発バフと、《カーニバルのピエロ》の相性を鑑みて、《背徳の魔手ヤシャラージュ》ではなく《深き淵の神ン=ゾス》を軸としたウォリアーです。ワイルド枠は以下の5枚。
挑発持ちが大量に採用されているので、《深き淵の神ン=ゾス》で復活させるターンも隙が無くなります。
採用されている種族はトーテムを除くとそれぞれ
獣:《ダイアホーンの幼生》
ドラゴン:《テント・トラッシャー》《躱し身のドラコニッド》《始祖ドレイク》
エレメンタル:《屑鉄山のコロッサス》
悪魔:《封印されしガナーグ》
メカ:《屑鉄ゴーレム》《禁固番》《墓所の番兵》
海賊:《空の略奪者》《悪辣なる海賊》《剣食い男》
これに《サーカスの融合体》を含めて大体全種族復活しますね。《怯える下っ端》や《ストーンヒルの守護者》で後続(あわよくば種族持ち)を引っ張ってこれるので、粘り強く戦えます。
《奮起》を撃つタイミングがなかったので、《タール・クリーパー》や《ウィッチウッドのグリズリー》のような足りない種族を補っても良いと思います。本当は《アルマゲジロ》がとっても欲しいんですが...頼んだぞ俺ジャン!
ビッグ+《放たれし激昂ヤシャラージュ》ウォリアー
最後は王道を征く《放たれし激昂ヤシャラージュ》踏み倒しウォリアー、一昔前で言う招集ウォリアーを紹介します。ワイルド枠は以下の5枚。
《パーティを組もう》《学位授与式》《超次元断裂機》ででっかいミニオンをデッキから呼び出して戦うビッグウォリアーですが、ワイルド枠を消費することで出た瞬間に顔にすっ飛んでいける《電撃デビルサウルス》を採用することができました。
《懊苦離刃》や《マスター・オークハート》のような歴代のレジェンド踏み倒しerは存在しませんが、投入できる踏み倒しパーツはすべて投入していますし、最悪素出しまで粘れるコントロール重視の構成に仕上げたのでミニオンがぞろぞろハンドに来ても安心です。
《超次元断裂機》でバーテンが2体出た時には画面を割りそうになりました。
最後に
ウォリアーは環境にいつも存在していますし、何も考えなくてもやれるのかなーと思っていたんですが、1枚1枚のパーツがコンボ前提のテクニカルなものが多く、思った以上に構築に難儀しました。
適当に《止めの一撃》入れときゃいいだろとか《シールドスラム》《乱闘》入れときゃいいだろみたいな思考だと、酒場のオヤジのウォーロックにすらぼこぼこにされました。
それでも《ラトルゴア》みたいな全クラスの中でも最高品質なミニオンに加え、《剣食い男》みたいな何も考えず出せる最強クラスのミニオンも揃っているため、うまく使いこなせればめちゃくちゃ強いんだろうなと思いました。
ウォリアー35勝の僕にはなかなか...