ぶんぶん杯~新旧旧神復活祭~解体新書④ ハンター編
お世話になっております。
記事の執筆中に新カードが発表されて、半ば記事を書く意義を見失っている吉田と申します。
今回はハンターのデッキを考えていきたいと思います。
「現在流行りのアーキタイプを軸としたデッキ構築」「クラスレジェンドを軸としたデッキ構築」「旧神を軸としたデッキ構築」の3つの視点から、ぶんぶん杯でどんなデッキが使えそうなのかを見つめていきましょう。
現在流行りのアーキタイプを軸としたデッキ構築
現在、スタンダードのハンターには以下のアーキタイプが存在します。
・ハイランダーハンター(多くのカード不在により今回は省略)
・フェイスハンター
・ドラゴンハンター
・断末魔ハンター
・獣ハンター
・クエストハンター(キーカード不在のため今回は省略)
・《マキシマ・ブラステンハイマー》ハンター(頭イカれているので今回は省略)
シャーマンとローグのナーフにより、アグロ~ミッドレンジ戦術の得意なハンターも数多く型を増やして隆盛しているようです。《恐竜使いブラン》《伝承守護者ポルケルト》を先手を打ってナーフしたにも関わらずハイランダーハンターがTier1なのを見ると、もしかすると運営もちゃんとハースストーンをプレイしているのかもしれませんね。
フェイスハンター
現在のフェイスハンターは大きく分けてアグロ型と秘策型に分かれています。勝率も55~60%と高く、また安いのが特徴です。過去のカードが使用できるぶんぶん杯では、アグロ型では《放電レイザーモー》や《ご主人様の呼び出し》、秘策型では過去の強力な秘策である《帽子から猫》であったり、《エメラルドの呪文石》《マッドサイエンティスト》が存在するため、好きにチューンナップして組んで行けそうです。
ドラゴンハンター
現在のドラゴンハンターは、一昔前に流行ったハイランダーハンターの亜種としてのものと、上記のアグロ型が存在しています。ハイランダー型は《竜の女王アレクストラーザ》《偉大なるゼフリス》など使用不可カードが多いため今回は割愛いたします。
このデッキの強みは何といっても《ロッドネストドレイク》になります。確定除去の苦手なハンターに対し非常に有用なカードとなっています。
また、ドラゴンシナジーは過去に《ブックワーム》や《トワイライトの守護者》など豊富に存在するため、こちらもぶんぶん杯でさらにチューンナップできそうなアーキタイプです。
断末魔ハンター
断末魔ハンターも昔からフィーチャーされてきたデッキの一種ですね。《ケレセス侯爵》率いるヒールZOOと、《キャスリーナ・ウィンターウィスプ》率いる断末魔ハンターがガチンコのぶつかり合いしていた頃を思い出します。
《ホロボシトロン》や《マキシマ・ブラステンハイマー》は使用できないものの、《ン=ゾスの魔石》での大量展開に加えて《ヴェクタス》《頽廃させしものン=ゾス》が使用できる今大会では、断末魔ハンターもダークホースの一角を担ってくれそうです。
獣ハンター
《踏み潰すサイ》を手に入れたことで、ハンドバフ業界に革命を起こした獣ハンターです。チンパンジーさんも同じようなデッキを使用しています(このデッキは人の構築のようですが)。
《トゥルーエイム・クレセント》と《踏み潰すサイ》のコンボで相手の顔をゴリゴリ削れる爽快感は、アグロとはまた違った感触を楽しめます。
《シャンドー・ワイルドクロ―》を砕こうと思っているあなた、是非このデッキを握ってみてはいかがでしょうか?
スクロマンスのレジェンドを軸としたデッキ構築
ハンターのスクロマンスレジェンドをおさらいすると、以下の通りです。
《シャンドー・ワイルドクロ―》以外はどのレシピにも入っていませんね。
《スレイト先生》を使った断末魔ハンターを開発しているチンパンジーがいらっしゃるみたいなので、アーカイブを漁ってみてはいかがでしょうか。結果はよくわからなかったので、ここで多くは語りませんが。
獣軸以外は、ハイランダー系に良く採用されている《伝承守護者ポルケルト》でも入れておけば間違いはないと思います。
旧神を軸としたデッキ構築
現在環境入りしているデッキに旧神入りは存在しないのを見ると、ハンターと旧神はあまり相性が良くはないのかもしれません。ロングゲームに向いている旧神と短期決着を狙うハンターでは、根本的に目指す方向が違うっぽいですからね。
粉砕されしクトゥーン
このカードを採用すれば、なんと《スレイト先生》を活かすことのできるパーツを2種類も手に入れることができるんです。だから何だという話ですが。
往年の《不屈の追跡者レクサー》のようなフィニッシュカードの一種としてこのカードを採用することも考えられない選択肢ではない…気がします。
一時期フィーチャーされた「デッキの中にミニオンが居ないなら~」ハンターで使うことも出来はしますが、その場合釘野郎の始末を考えないといけませんね。
運命の支配者ヨグ=サロン
《粉砕されしクトゥーン》と同じく、自分のリソースを全て吐ききってしまった後のお願い枠として優秀です。ただし、生物を軸としたアグロハンターだとスペルが全然入らないので、秘策軸と合わせて使うと良いと思います。
頽廃させしものン=ゾス
おそらくハンターとベストマッチするイメージの強い旧神はこの旧ン=ゾスだと思います。《シルヴァナス・ウィンドランナー》を出して、《肉食キューブ》と《死にまね》で相手の盤面を根こそぎ奪うムーブがないのは悲しいですが...(あったら間違いなくこのカードが最強だった)
最近は強い断末魔ミニオンには種族持ちが多く、《深き淵の神ン=ゾス》との差別化が必要です。《カルトゥートの守護者》や《ヘドロゲッパー》は差別化...と言えるか微妙なラインですが、《沁み出すウーズリング》《ヴェクタス》のような断末魔にしかできないような動きは強みになると思います。《ヴォルパー・ティンガー》や《フェーズ・ストーカー》などの軽量種族持ちがノイズにならないのも良いですね。
深き淵の神ン=ゾス
獣・ドラゴン・エレメンタル・メカ・トーテム・マーロック・悪魔を復活させることができます。ハンターの得意な種族である獣・ドラゴン・メカに加えて、悪魔も《悪魔の相棒》《封印されしフェルモー》が実用的です。ある程度スタンダードでほしいカードが揃っているので、ワイルド枠を使って自分の好みに合わせたチューンナップが期待できます。
放たれし激昂ヤシャラージュ
《バーンズ》とこのカードを採用したスペルハンターなんてものが昔存在していたため、ヤシャラージュハンターという言葉だけは記憶に残っています。
残念ながら《バーンズ》を使うことは出来ないのでこのカードとハンターの相性はあまりよくないと思います。
背徳の魔手ヤシャラージュ
新ヤシャを使いこなせる条件の「クラス変妖カードの強さ」と「《カーニバルのピエロ》を変妖できるか」の2つをハンターで確認してみましょう。
んー、平均点。《エサをあげないでね》も《踊るコブラ》も悪くはないんですけどね。あと一歩って感じです。《カーニバルのピエロ》変妖問題はと言うと。
一応変妖は出来そうですね。《怪力男》も《荒野の呼び声》で変妖できますし、《フリートフーフ・バールタスク》もハンターならうまく使えそうです。
《伝承守護者ポルケルト》を採用した獣ハンターと組み合わせて使うって感じになりそうでしょうか?
あれ...《シャンドー・ワイルドクロ―》の立つ瀬は...?
吉田が作るぶんぶん杯のハンターデッキ
今までの情報を踏まえて、僕がもしハンターでぶんぶん杯に出場するならどんなデッキを組むか考えてみました。
ドラゴン+《深き淵の神ン=ゾス》ハンター
ドラゴンハンターを軸に、いろんな種族をちりばめた《深き淵の神ン=ゾス》のデッキです。ワイルドカードは以下の5枚。
急襲持ち、雄たけびでの除去・アド稼ぎ持ちを大量に搭載し、ミッドレンジを体現していると言えるデッキに仕上がりました。
採用されている種族はトーテムを除くとそれぞれ
獣:《ヴォルパーティンガー》《急降下グリフォン》《スケイルワーム》他
ドラゴン:《フェアリードラゴン》《始祖探検竜》《躱し身のフェイウィング》他
マーロック:《空を翔けるトビウオ》
エレメンタル:《タール・クリーパー》
悪魔:《封印されしフェルモー》《悪魔の相棒》
メカ:《クマトロン》《クレーンゲーム》
これに《サーカスの融合体》を含めて大体全種族復活しますね。
全体除去がちょっと不安だったので、ワイルド枠を変えて《始祖ドレイク》なんかを採用すると良いと思います。
《伝承守護者ポルケルト》で高カロリーカードを引っ張ってこれるのもなかなか強かったです。
獣+秘策+《背徳の魔手ヤシャラージュ》ハンター
変妖カードをほとんど突っ込んだ《背徳の魔手ヤシャラージュ》を軸とした獣ハンターです。ワイルド枠は以下の5枚。
変妖カードが軒並みスタンのカードなので、ワイルド枠はほとんど秘策関係です。いつの間にか《エメラルドの呪文石》が5コストに戻っていたので、使いやすくもあり《フリートフーフ・パールタスク》の変妖ができないもどかしさもありって感じでした。
結構獣(とそれをコピーするカード)を入れたつもりだったんですが、あんまり手札に来ず《エサをあげないでね》は1枚2枚バフ出来たらいいかなくらいの感じで使っています。
デッキが軽い分《伝承守護者ポルケルト》が大事になってくるデッキって感じがしました。このレジェンド強すぎます。
秘策+フェイスハンター
最後は旧神を1枚も使用していないフェイスハンター、通称「おもんなハンター」を紹介します。ぶんぶん杯で大体ぶんぶんさんが使用して、コメント欄を温めてくれるやつですね。ワイルド枠は以下の5枚。
見事にすべてのデッキが《荒野の呼び声》と《伝承守護者ポルケルト》だけで成り立ってますね。ハンターって簡単だなぁ。
横に展開する動きが強いので、縦方向への強化として《くねくね怪異》と一緒に《菌術師》を入れてみました。
このデッキはとにかく金太郎あめみたいなデッキで、どこ引いても強いです。ただ、旧神の再誕を祝おうというぶんぶん杯の趣旨からはずれているので、僕はあまりお勧めしません。ただし、デッキパワーは折り紙付きです。
最後に
ハンターはぶんぶんさんも使用すると思うので、完成度的に勝てるとは到底思いません。なので、おそらく当日僕はハンターを使用しないでしょう。
ただ、このヒーローはヒロパも含めてプッシュ力が強いため、相手がちょっと事故ってたりしたら体勢を立て直す前に削り切れるポテンシャルを持っていると思います。
安いですし、デッキの選択肢もいろいろあるので、もし興味があったら開拓してみてくださいね。