ぶんぶん杯～新旧旧神復活祭～解体新書⑩ ウォーロック編
お世話になっております。
3点食らって3ドローが3マナなのはきれいですね。吉田と申します。
今回はウォーロックのデッキを考えていきたいと思います。
「現在流行りのアーキタイプを軸としたデッキ構築」「クラスレジェンドを軸としたデッキ構築」「旧神を軸としたデッキ構築」の3つの視点から、ぶんぶん杯でどんなデッキが使えそうなのかを見つめていきましょう。
現在流行りのアーキタイプを軸としたデッキ構築
現在、スタンダードのウォーロックには以下のアーキタイプが存在します。
現環境に存在するウォーロックのアーキタイプが少なすぎたので、ワイルドからキューブウォーロックを持ってきました。
ZOOウォーロック
《転化》に怯えなくてよくなった結果、環境に爆発的に増えたZOOウォーロックですが、上の《肉の巨人》型と下の《冷酷なる教師ギャンドリング》型が存在します。
ぶんぶん杯では自傷シナジーとドローを両方進めることのできる《コボルトの司書》や、展開力の鬼である《ハッピーグール》、下のギャンドリング型は《スノーフリッパーペンギン》《ターゲット・ダミー》といった0マナミニオンが採用できます。
コントロールウォーロック
《ケルスザード校長》と《魂尽き事故》のコンボが印象的なコントロールウォーロックです。《ケルスザード校長》と《背徳の魔手ヤシャラージュ》は両方ぶんぶん杯で使用可能ですが、肝心かなめの《チケッタス》が使用できない点が非常に痛いです。
ぶんぶん杯では《熱狂のネザーウィング》に注目してドラゴンシナジーを強くしたり、魂の欠片に注目して自傷シナジーを多めにしても良いかもしれませんね。
(ワイルド)キューブウォーロック
ワイルドでは《大魔女ウィロー》が悪魔サーの姫としてちやほやされています。《マルガニス》や《死山血河のグルダン》、《マナアリの髑髏》は使用できませんが、《強化ドレッドロード》のようにスタンに存在する悪魔や《ヴォイドロード》《ヴォイドコーラー》は使用できます。
ぶんぶん杯では《退廃させしものン＝ゾス》を軸に断末魔で固め、相手を物量と豊富な回復・除去で押しつぶす戦法がとれそうです。
スクロマンスのレジェンドを軸としたデッキ構築
ウォーロックのスクロマンスレジェンドをおさらいすると、以下の通りです。
一応どれもデッキの核となってくれるミニオンです。全て上記のどこかで採用が見られました。個人的には《大魔女ウィロー》を使用したデッキが一番パワーが高くなるかなと思っています。《冷酷なる教師ギャンドリング》と0/1/1ミニオンの動きも見てみたくはあります。
どの旧神を使用するかで、また採用するレジェンドも変わってきそうですね。
旧神を軸としたデッキ構築
ウォーロックはヒーローパワーでドローができる(後はドローカードも豊富)ので、旧神との相性はどれもそこそこ良いと思います。ただし、変妖カードや種族持ちカードは乏しいので、その辺は折り合いをつけていく必要があります。
粉砕されしクトゥーン
《大魔女ウィロー》がデュエルでよく使用しているため、ウォーロックと相性が良さげに見える《粉砕されしクトゥーン》です。実際ヒロパと相性がいいのは事実です。
《入場無料》や《グルダンの手》＋《腐った商人》で爆速ドローしてカウントを進めるZOOみたいなデッキも存在しているみたいですよ。
運命の支配者ヨグ＝サロン
呪文を10回使うこと自体はたやすいですが、ほかの旧神がウォーロックとかみ合っていることもあり、このミニオンをあえて使いたいデッキは少なそうです。
敢えて使用するなら、オールスペルにして《希望の終焉ヨグ＝サロン》を使用するくらい吹っ飛んでないとパンチが弱いですね。
頽廃させしものン＝ゾス
《背徳の魔手ヤシャラージュ》＋ドルイドに次ぐ、今回のベストマッチ賞。それが《頽廃させしものン＝ゾス》＋ウォーロックです。《ヴォイドロード》《ヴォイドコーラー》《火の輪潜らせ嬢》《取りつかれた従者》《強化ドレッドロード》と名だたる悪魔関連の断末魔がそろい踏み。フルバリューは全クラスの中でもトップを誇るでしょう。
深き淵の神ン＝ゾス
獣・ドラゴン・エレメンタル・メカ・トーテム・マーロック・悪魔を復活させることができます。ウォーロックの得意な種族である悪魔はたくさん種類があるのですが、それ以外がからっきしです。素直に旧ン＝ゾスを使いましょう。
放たれし激昂ヤシャラージュ
《ダークポータル》で踏み倒せば強い…ような気がするだけのミニオンです。
「ヤシャウォーロック」で検索したところ《背徳の魔手ヤシャラージュ》まみれで、ようやく見つけた旧ヤシャの動画は2017年のものでした。ちなみに内容はバーンズヤシャ以外はクラスカードで固めた《闇との決別》ウォーロック。
素直に新ヤシャ使いましょう。
背徳の魔手ヤシャラージュ
新ヤシャを使いこなせる条件の「クラス変妖カードの強さ」と「《カーニバルのピエロ》を変妖できるか」の2つをメイジで確認してみましょう。
《チケッタス》が使用できないのがあまりにも痛すぎますね。
なまじ《魂尽き事故》も強力なカードなだけに完全体ヤシャウォーロックが見られないのが悲しいです。
続いて《カーニバルのピエロ》変妖問題を見てみましょう。
びっくりマークがついているのでネザーよりも絶対強いですね。《魂尽き事故》は《ケルスザード校長》との相性がとても良いため、《チケッタス》が無いことを考慮しても組む価値はあると思います。変妖させるためにあえて悪魔０の構成で《ジャンボインプ》を入れる選択肢もあるでしょう。ないか。
吉田が作るぶんぶん杯のウォーロックデッキ
今までの情報を踏まえて、僕がもしウォーロックでぶんぶん杯に出場するならどんなデッキを組むか考えてみました。
ディスカード＋自傷ZOOウォーロック
《肉の巨人》のコストを下げるために、自傷シナジーを数多く採用したZOOウォーロックです。ワイルドカードは以下の5枚。
出来ることなら《ハッピーグール》《菌術師》も採用したかったのですが...ワイルド枠があまりにもレジェンド級すぎて抜くに抜けませんでした。
このデッキの一番のポイントは《陽気なバーテン》の回復能力が、《肉の巨人》のコスト軽減に関与する点です。あらゆる面でノイズでしかなかったあのクソ牛が、なんとこのデッキでは中核を担うのです。
後、久しぶりに《ドゥームガード》を使ってみたのですが、強すぎてちびりました。
《冷酷なる教師ギャンドリング》ZOOウォーロック
続いて、《冷酷なる教師ギャンドリング》を使用した型のZOOウォーロックの紹介です。ワイルド枠は以下の5枚。
《冷酷な教師ギャンドリング》は、弱いミニオンを連打して盤面を作るデッキと相性が良いです。そこで、弱いミニオンを強化してくれる《ホブゴブリン》を採用し、実質的なレジェンド2枚体制を取ることで、テーマデッキ特有の「引けなかったときに紙束になる問題」を解決しました。
また、自分のミニオンを破壊して〇〇効果も大量に採用し、もしバフ持ちを引けなくても有効活用できます。
《ウィスプ》《卓上インプ》のような0/1/1が採用されているデッキは、ローグ以外にあまり見たことが無いと思います。もし振り切りたい場合は、《スノーフリッパー・ペンギン》や《マーロック・タイニーフィン》をワイルド枠を削って採用してみるのも良いかもしれません。
悪魔＋《頽廃させしものン＝ゾス》ウォーロック
最後はお待たせしましたすごいやつ、コントロールウォーロックを紹介します。ワイルド枠は諸々含めて計7枚。自由枠の5枚を下に記します。
パワー！！！…… ハッ(笑顔)
ワイルドのキューブウォーロックを参考に、ぶんぶん杯チューンしてみました。
強い悪魔だけで固めることができないので《無貌の操り手》は必要ない、自壊カードや《無貌の操り手》が無いのでそもそも《肉食キューブ》が要らない…ということでこの構成になりました。
《大魔女ウィロー》は今回初めて使ったのですが、かなりパワーが高くてびっくりしました。特に《ドゥームガード》を踏み倒せたときには痺れましたね。
《魂の欠片》をやたらと埋め込むので、《影光の探究者》を採用しても良いかもしれません。
最後に
ウォーロックは全然違う2つの戦い方ができ、相手のマリガンを狂わせてしまう力があります。そのため、このヒーローを選択すること自体がアドバンテージになり得ます。デッキパワーもどちらも水準以上であり、テッペン取りに行きたい人はぜひ研究してみてください。
《悪魔学の予習》から《チケッタス》出して気持ちよくなりましょう。
