【M:tG】EDHプレイヤーが語る「ラヴニカの献身」【《旧き道のニーキャ》は統率者たり得るか?】
こんにちは。
これから「ラヴニカの献身」で登場した伝説のクリーチャーたちを、統率者としての素質があるかどうかの視点で見ていきたいと思います。
今回はこの子。
《旧き道のニーキャ》
グルール一族のザル=ター族族長。
実はドムリ・ラーデをよく思っておらず、相性の悪さは効果を見れば一目瞭然。
爆発的なマナ加速を行えるため、カードプールの広さが強さに直結する。
・クリーチャー以外のスペルは許さない
・土地から出るマナが2倍(2色土地なら2色出る)
・回避能力を持たず、そのスタッツが死にがち
・なんとこんなナリでよく見たら女の子。
強み
・EDHはクリーチャーのドローソースも多いので、溢れ出るマナをつぎ込める
・マナが倍の量出るので、非常にパワフルな戦法を取ることが可能
・起動型能力や誘発型能力など、唱えていない能力ならいくらでも起動可能
弱み
・クリーチャー以外唱えられない強烈なデメリット能力
・マナ以外アドを取れないため妨害、除去、勝ち手段を手札に丸投げする
・5マナとそこそこの重さのくせにバニラ並みの戦闘、回避能力
・マナが倍というだけでみんなからヘイトを稼ぐ
戦法、評価
小細工が苦手で大っ嫌いな赤緑らしさ全開の能力。
その能力を活かしてやるため、デッキを組む際には一般的なマナクリやランパンスペルではなくランパン系クリーチャーでのマナ加速が必要になるだろう。(2マナ、3マナのランパンスペルなら少量の採用はアリか)
さらに、デカブツを大量に搭載しせっかく生まれたマナを余らせないようにしたい。
また、このジェネラル自体はヘイトが非常に高いので、守ってやる必要がある。
呪禁、被覆を持たせる装備品やクリーチャーは必須と言える。
クリーチャー破壊にもかなり打たれ弱いので、破壊不能も付与したい。
どちらも白の役割なので、あまり質は良くないのが難点か。
勝ち手段はビートダウン。統率者ダメージなんて概念ごと殴り倒そう。
無限コンボはキキジキ徴集兵が考えられるが、クリーチャーサーチもまともに入れられない上に手札から素出しするのはいかがなものか…。
マナはたくさん出る上にキキジキの効果は割と優秀なので、 採用できないといえば嘘になるが…?
他には《多勢の兜》を用いた無限追加戦闘が可能。
こちらも重い装備コストを比較的楽に支払えるため、相性は良さげ。
ジェネラルが居ると《多勢の兜》自体が出せなくなることは目を瞑ろう。
《山賊の頭、伍堂》であれば、全てを解決してくれる。
運用する場合、まずは土地を伸ばすことを心がけたい。
《宝石の洞窟》はもちろん、土地を1ターンに2回置ける効果を持つカードをたくさん入れたい為、おかえりランドなども相性は良さそうである。
マナを伸ばしたらいよいよジェネラル着地。
そのままターンが返ってくればやりたい放題である。
キルコンボは様々考えられるが、このデッキ特有の勝ち筋を2つほど紹介する。
ちなみに対抗馬は、薄々感づいている人もいるだろうが《飢餓の声、ヴォリンクレックス》。
この法務官はニーキャのほぼ上位互換な性能をしているため、彼には真似できないような赤緑両方の色を使うコンボを紹介することにする。
まずはこちら。
《憤怒》+《生網明神》
手札のクリーチャーを望む数分踏み倒した後、それらが速攻を持って殴り掛かるというもの。
エルドラージ生物の「唱えたとき効果」やハイドラなどの「Xマナ」とは相性が悪いが、基本的にかなりのマナを得できるはず。
後は各々の火吹き能力やその持ち前のパワーで、プレイヤー全員を殴り倒してやろう。
《憤怒》を墓地に落とす方法はサーチ+7枚ドロースペルで十分な気がするが、まだ足りないというなら《ゴルガリの墓トロール》や《譲土からの生命》を採用すると良い。
エルドラージ生物のライブラリー修復効果には気をつけて。
《隠れしウラブラスク》や《野生の律動》でも同じようなことができる。
墓地を肥やしたくない方はお好みで入れ替えよう。
次に《墨蛾の生息地》+《ケッシグの狼の地》
モダンでもおなじみのこのコンボは、このデッキらしいと言えばこのデッキらしい。
感染持ちの《墨蛾の生息地》を、溢れ出るマナをつぎ込んだ《ケッシグの狼の地》で強化し、10点ワンパンしようという算段である。
必要な土地は《墨蛾の生息地》+《ケッシグの狼の地》+⑩赤緑なので、合計8枚とランプデッキにはかなりの良心設計。
相性のいい土地サーチクリーチャーは若干重かったり、上から○枚見て○○と言った不確定サーチが多いので、あくまでワンキル手段の一つとしてノンクリーチャースペルに頼ることも考えて良いだろう。
とにかく相手を撲殺するという強い意志の現れたジェネラル。
クリーチャー以外は唱えられないという強烈なデメリットこそあるが、5マナでマナが2倍になるのは破格の一言。
大きなクリーチャーで相手を押しつぶしたい、ファッティをドカドカ並べて脳汁を出したいというティミーなプレイヤーにはイチオシのジェネラルと言える。
非常にEDH映えするというのもこのジェネラルのいいところ。
個人的におすすめのカードは《航海者の杖》。
ニーキャを出したはいいけれど、ソーサリーやインスタントを使いたい…という時にピッタリの、ニーキャを一時的に追放できるアーティファクト。
マナを出してから追放すれば、大量のマナを様々なことにつぎ込める。
また、ニーキャを除去から守ることにも使えるので、柔軟に立ち回ることができる。
EtB持ちを繰り返し使いたいときにも強い。
緑は墓地回収に長けているので、繰り返しの使用も無理なことではないだろう。