【M:tG】EDHプレイヤーが語る「ラヴニカの献身」【《新ラヴィニア》は統率者たり得るか?】
こんにちは。
これから、「ラヴニカの献身」で登場した伝説のクリーチャーたちを、統率者としての素質があるかどうかの視点で見ていきたいと思います。
今回はこの子。
《アゾリウスの造反者、ラヴィニア》
アゾリウス評議会の副官。
『ジェイス・ベレレン被害者の会』の一員である。
昔に比べるとシェイプアップしたが、相手を妨害する性能は衰えていない。
・相手がズルして唱えたノンクリーチャスペルを許さない
・踏み倒された呪文も打ち消す
・青白らしく、他人に厳しく自分に甘い
強み
・EDHによく用いられるX=∞やピッチスペルを無力化できる。
・EDHに於いて必修科目とも言える連鎖的マナファクト設置を妨害できる。
(《魔力の墓所》や《睡蓮の花びら》に至っては0マナキャストなので打ち消す)
・土地を破壊することで相手の行動を制限できる。
・カラーパイが優秀で、ドローに除去、打ち消しにサーチとなんでもできる。
弱み
・「唱えた」カードにしか反応しないため、案外行動を縛れない。
・自身が勝ち手段ではなく妨害手段に寄っているため、勝ち手段を別途用意する必要がある。
・マナファクトから出てくるジェネラルはPWでもない限り止めることができない。
・基本ジェネラル見せ合いの時点で袋叩きが確定する。
戦法、評価
青白の色に恥じない非常にいやらしい戦い方をすることになるだろう。
デッキを組む際には、相手の行動を阻害するクリーチャーに加えて、土地破壊パーツを採用すると制限がかけやすくなる。
(マナ・コスト増加系パーマネントは相手の0マナカードを打ち消せなくしてしまうため少々アンチシナジーかもしれない)
また、「マナ・コストを支払わずに唱えられない」ことを逆手に取り、デメリット付きの除去呪文を永久除去カードとして使うこともできる。
特に《知識槽》はえげつないの一言。相手は手札から呪文を唱えられなくなる。
勝ち手段は青白であればいくらでも存在する。
基本的な無限コンボは《アウグスティン四世大判事》のEDHレシピで検索すればそれなりに調べることができるだろう。
種類が豊富で載せきれない、自分が無限コンボに疎いのでここでは割愛する。
運用する場合、何が何でも先行1ターン目にジェネラルを着地させたい。
1ターン目に0マナ、2マナのマナファクトを置けなくするためである。
《魔力の墓所》では印鑑経由でしか出せないため、《宝石の洞窟》などを採用すると良い。
おそらくマナを縛られた対戦相手は憤ってこちらを殴ってくるため、殴られないような対策をすべきである。
後は適当にドローソースを使ってデッキを回していけば、自ずと勝利は近づいてくる。
コンボ達成まですべての対戦相手を捌く必要が有るため、打ち消しや除去をしっかり撃ち込めるようマナソースは多めに持っておきたい。
緑が含まれていない分、疑似マナ加速で代用していきたい。
被覆やダメージ軽減をもたせ、のらりくらりと躱していく戦法も効果的である。
3人すべてをコントロールして勝つのはカードの知識や経験がものを言うため、完全勝利を味わいたい玄人向けのジェネラル。
小粒で再キャストも容易に行え、被害に遭うのは相手だけなので非常に使いやすい。
デッキの柔軟性は高く、また専用のコンボもありとても面白いデッキに仕上がるだろう。
個人的におすすめのカードは《覚醒の兜》。
相手のマナも軽くなるが、結局点数で見たマナ・コストが土地以上だと出せない。
それどころか相手の「ほぞ」カードは問答無用で打ち消されてしまう。
自分は知らん顔でコンボパーツを着地させるもよし。
軽量ドローでデッキを回すのもよし。
青白は「人が嫌がることをしてなんぼ」と言う「カードゲーム」を体現した色である。