【HS】天下一ヴドゥ祭カードレビューその4【元遊戯王プレイヤーが語る】
こんにちは。
やってるカードゲームが少なすぎて昔のカード歴を
引っ張り出してくることになりました。
ちなみに遊戯王は5D‘sの地縛神の頃から始めて、
マスタールール4になった瞬間インチキができなくなったので引退しました。
ルールが元に戻ればやりたいなぁ。
やたらと遊戯王やDMが流行る気がしませんか?
僕の周りもそうでした。現実逃避はしたくなるものです。
それでは早速。
《カエルの精霊》
シャーマンの精霊。
呪文を使うとそれよりもコストの高い呪文を手札に加える事のできる
ある意味無限のサーチャーです。
その特性上偶数奇数では使用できませんが、整数シャーマンで
唯一生き残っているアーキタイプ「シャダウォックシャーマン」では
《遠見》《ライトニングストーム》→《呪術》→《火山噴火》と
きれいにサーチをすることができます。
ただし「シャダウォックシャーマン」の《マナの潮のトーテム》《苦痛の侍祭》を
超える事ができるか、と言われると微妙な気がします。
書いて有ることは弱くないので、
これから出てくる新しいシャーマンデッキに期待ですね。
《ドッカンドラゴン》
中立のエピックミニオン。
中立のドラゴンが追加されることは素晴らしいことなのでもっとお願いします。
ドラゴンシナジーで相手のミニオン1体に7点ダメージを飛ばします。
そのスタッツと効果から《北海のクラーケン》を思い出しますね。
突っかかって転んでしまいそうなスタッツも雄叫びで仕事は終えているので、
あまり気にはなりませんね。
今回大量にドラゴンを渡されたウォリアーを中心に、
様々なデッキでドラゴンシナジーを発揮していってほしいです。
《ダスクブレイカー》を見なくなるなんて数ヶ月前は想像もしませんでしたよ…
《サイのロア・アカリ》
ウォリアーのロア。
渡されたドラゴンシナジーをまるごと無視する獣のロアです。
サイズは小さいとは言えけっこうな存在感がありますね。
血祭能力でデッキから急襲持ちをサーチし、それに+5/+5修正をかけるという
グライミー・グーンズ時代を思い出している効果ですね。
自身も急襲を持っているため血祭能力と相性が良く、
特に《ダリアス・クロウリー》との相性は相当なものでしょう。
《死人の手札》を使うことで自身をサーチできるのも優秀です。
手札の切れやすかった「急襲テンポウォリアー」に待望の潤滑油兼
実質的なフィニッシャーが手に入ったので、奇数以外のウォリアーも
また日の目を見ることができるかもしれませんね。
《暴走の咆哮》
ドルイドのエピックスペル。
手札の獣を召喚し、急襲を付与する効果を持ちます。
ナリだけならシャーマンの《エウレーカ!》を思い出させる能力ですが、
コピーではなく手札からの召喚なので手札が減ります。
使い方としては早い段階から《ティランタス》を出してぶん殴ったり、
少々もったいないですが猛毒持ちを投げつけたりもできます。
除去札兼展開札として使用するのが一番強いのではないでしょうか。
《キング・ムクラ》のデメリット効果を踏み倒すテクいプレイもできます。
ただ、現在のドルイドはこんなの踏み倒しだと思ってないくらい
ズルいカードでまみれているので、環境が変わるまでは厳しいでしょうね。
《ご主人様の呼び出し》
ハンターのエピックスペル。
《不屈の追跡者》と《オメガ・アセンブリ》が合わさったようなカードです。
このカードを上手く使いこなすためにはデッキの中を獣一色で染める必要があります。
ただし獣というのは獣を扱う使役者がいることで一層その力を高める種族。
獣のみでデッキを組め、と言われてもかなり難しいでしょう。
一番現実的なのは「クエストハンター」でしょうか。
今回追加された《野生のビーストマスター》と相性が悪いのが残念です。
スタン落ちの後、単に肉体を失った《縫い目の追跡者》の下位互換として
使用する機会はあるかもしれませんね。
《戦ドルイド・ローティ》
久しぶりに出た選択カードです。
それぞれ【3/1/2隠れ身猛毒】【3/1/4呪文ダメージ+1】【3/1/6挑発】【3/4/2急襲】と
状況に応じて様々な形態になれる柔軟なレジェンドです。
《ファンドラル・スタッグヘルム》がいる状態だと合計スタッツが【3/7/14】
と恐ろしいことになってしまうので、専用形態が用意されています。
別にドルイドは色々と壊れてるしそれくらいやっても誰も驚かないと思いますけどね
それぞれはミニオンに上位互換的存在がある爆発力のない形態ではありますが、
1枚ですべての役割をこなせるとなれば汎用性はかなりのものでしょう。
ドルイドが今まできつかった《サメグマ》《ヘンチ・クランのゴロツキ》の処理、
「偶数ウォーロック」の後攻3ターン目《山の巨人》への牽制、《なぎ払い》が
割りと広範囲を見られる除去になるなど
結構かゆいところに手が届くカードではありますね。
《ジャスパーの呪文石》《自然への回帰》等高コスパ単体除去の存在や
《樫の召喚》との相性の悪さなど現在では噛み合わない点も多々見受けられます。
獣を持っているので「挑発ドルイド」への採用も厳しそうです。
別に他のカードとのシナジーを一切必要とせず単体で性能が完結しているので、
今後とりあえず1枚採用しておくか…となるカードのような気がします。
《ビッグ・バッド・ヴードゥー》
シャーマンのエピックスペル。
《祖霊の導き》とは相互互換的な立ち位置にいますね。
上振れを狙うならこちら、堅実に行きたい方は《祖霊の導き》と
いったところでしょう。
実は味方にしか対象にできないためランダムに呪文をばら撒くことがあっても少しだけ安心感があります。
基本的に《祖霊の導き》が採用される目的は、除去されたくない
システムクリーチャーの維持が大半です。
何が出るかわからないこのカードが採用されることはおそらく無い気がします。
しかし単純に考えれば除去したら更に大きいミニオンが出てくると
いうことになりますので、《魔女ハガサ》から持って来ることができたのなら
脅威になりかねません。
『ハースの醍醐味、RNGを骨の髄までしゃぶり尽くしたい』方は、
ぜひとも使用してあげてください。
《エンバースケイル・ドレイク》
ウォリアーのレアミニオン。
5/5/5で5装甲を獲得と何処かで見たことのある効果ですね。
なるほど5マナで5点ダメージ5ドローしてるんですねぇ…
さて、奇数のドラゴンシナジーもこれで見れる形にはなる気がします。
いつ出しても強い能力に、それなりのサイズを持っているので使いやすそうです。
展開しながら《シールドスラム》を撃っていけるのは心強いですね。
ウォリアーの新時代もすぐそこまで来ているのかもしれません。
《ブラッドスカルプの戦略家》
ハンターのレアミニオン。
武器を装備している場合呪文一つを発見できる、優秀な効果を持っています。
武器自体は現在のハンターにも《キャンドルショット》や
《イーグルホーン・ボウ》等無理なく組み込める優秀な武器が揃っています。
そこまで無理な条件ではないでしょう。
また、ハンターの呪文には秘策や《押しつぶす壁》、《エサ付きの矢》等
ピンポイントでものすごい活躍をする呪文で溢れているので
このカードに窮地を救われることもあるのかもしれません。
ローグに取られたくないミニオンNO1決定戦で決勝戦まで勝ち上がれそうです。
《エレメンタル喚起》
メイジのコモンスペル。
エレメンタルメイジのテンポ面をカバーする1枚です。
エレメンタルは同種族を発見したり手札に加える効果が多く、
実質使えるマナを2マナ増やしつつ手札を切れるこのカードは優秀に見えます。
しかし、エレメンタルメイジはその大半をミニオンで構成することにより
《亡霊の書》を無理なく採用できることが長所です。
せっかくのドローソースとの相性があまり良くないのは残念なところです。
このカードを投入するのなら、もう抑えていた呪文を大量に投入して
火力で焼き切るかなり攻撃的なエレメンタルメイジも
考えてみて良いかもしれませんね。DKいらないほど早いデッキです。
《盲目のレンジャー》
中立のコモンミニオン。
5/3/4とスタッツは貧弱ながら、血祭能力で1/1を2体出すことができます。
構築戦ではややパワー不足感が否めず、種族シナジーもないため上記の《サイのロア・アカリ》を絡めるなどしての運用が前提となってきます。
闘技場では盤面を取りつつ盤面を広げることのできる比較的優秀なミニオンとなることでしょう。
しかしこの弾から血祭能力が出現し、低スタッツミニオンを展開することが果たして強い行為なのか、というのは考える必要がありますね。
《フックタスク船長》
ローグのレジェンドミニオン。
8/6/3と頼りないスタッツながらローグに苦手な横並びと全体除去を一遍に行えるカードです。
まさに海賊の船長、と言った風格。
特に《ダフ屋》とのシナジーは目を見張るものがあり、リソースの回復まで行うことができます。
「偶数ローグ」の強力な動きとなるでしょう。
今後海賊が出るたびに強化されるカードと言っても過言ではなく、非常に楽しみなミニオンですね。
《交霊会》
プリーストのコモンスペル。
敵味方関係なくミニオンを選択すれば、そのコピーを手に入れることができる効果を持ちます。
2マナで対戦相手の好きなミニオンをパクることができるというわけで、プリースト相手に《リッチキング》等強いミニオンを出しづらくなりますね。
もっと具体的な使用例を挙げると、「クエストプリースト」に入っている《若き酒造大師》の代わりを務めてくれるでしょう。
今まで《アザリナ・ソウルシーフ》で必死にコピーしていた《シャダウォック》を簡単に奪えて《救世主アマラ》の雄叫びを何度も使うなんて許し難いですね。
とにかく自由度が高く面白いカードだと思います。
プリーストのいやらしさを最大限に表したカードと言えるでしょう。
《ラプターのロア・ゴンク》
ドルイドのロア。
ドルイドのロアはこれまで一度も焦点を当てられなかった「ヒーローによる殴り」を最大限に強化する路線にあります。
リーダーがミニオンを破壊すると、また続けて攻撃できるという《巨大砂虫》のような能力です。
リーダーは実質速攻持ちなのであちらよりは強いはずですし、《世界樹の小枝》をうまくいけば2、3ターンで折ることができるでしょう。
このミニオンの効果は重複するらしく、2体場に出れば相手のミニオンを倒すたび追加で2回殴れるようになるそうです。
《プルンプルン・フループ》《魔蝕の病巣マルフュリオン》と組み合わせてバーストを狙うデッキも面白そうです。
問題は《拡がりゆく虫害》読みで相手が展開しないことくらいでしょうか。
ドルイドは装甲も積みやすいですし、この路線のドルイドは楽しみですね。
《ドロバッシャー》
シャーマンのレアミニオン。
自分のミニオンを+2/+2して手札に戻すことのできるエレメンタルと言うことで、色々な悪さが考えられますね。
例えばバウンス効果は沈黙を受けた《マナの潮のトーテム》や傷ついた《苦痛の侍祭》をヒール+強化したり。《ケレセス公爵》も戻せますね。
純粋にエレメンタルなので使用済みの《ブレイズコーラー》《原始の王カリモス》を戻し、次のターン再度シナジーを決める動きも強そうです。
《シャダウォック》ループを成功させやすくする一枚でもあるので、八面六臂の大活躍を期待しても良さそうです。
第5回に続きます。