【HS】天下一ヴドゥ祭カードレビューその2【現役シャドバプレイヤーが語る】
こんにちは。
ヴドゥ祭のリリースももう秒読みですね。
僕はアルティメットマスターズのレビューのせいで初日以来
まともにレビューできていないので、ここいらで全カード見て行こうと思います。
全135種類で現在16種類のレビューが済んでいるので残り119種類。
毎日15枚ずつレビューしていけばちょうどリリース前日の12月4日には
全てのカードをレビューし終える計算になります。
それでは早速今日の15枚を見ていきましょう。
ちなみに僕は他の配信者さんのレビューを一切聞いていません。
自分の知識のみのストレートな醜態を御覧ください。
1.《タイム!》
パラディンのコモン無敵スペル。
《アイスブロック》が正義のためにスタンダードへ帰還した姿。
マジキチすぎるその効果ゆえスタンからBANされたこのカード、
パラディンがどんなふうに調理するのか楽しみです。
ちゃんとスタン落ちするからセーフって考えなんでしょうか?
《アイスブロック》との違いは、使った瞬間から無敵なので、
そのターンにいくら武器で殴っても自傷しても0ダメージなこと、
《カバールのクリスタルの運び屋》《メディヴの従者》等
直接的なシナジーがないこと、使いたいときに発動できる代わりに
序盤から適当に貼っておくことができないこと等が挙げられます。
基本おそらくこちらのほうが使いやすいのではないでしょうか。
《虚ろのヴァリーラ》の雄叫びの上位互換的なものだと思いますし、
なんなら《アイスブロック》のような使い方ではなく
「デカいミニオンを武器で殴り倒したいから使おう」
位の感覚で切れるカードな気がします。
採用されるデッキは、やはりコントロールのような遅いデッキが本命でしょう。
アグロ対策としてかなり機能すると思います。
ただ僕は「奇数パラディン」にも採用されるのではないかと踏んでいます。
ちょうど「秘策メイジ」に《アイスブロック》が1枚刺されていたように。
1ターン凌げば勝てる…という場面は奇数パラディンで少なからずありますからね。
癖もデメリットもなく、レアリティも評価できる仕上がりのいいカードだと思います。
2.《ダフ屋》
中立のコモン海賊ミニオン。
血祭で2ドローできる効果はかなり魅力的で、《魔力なる知性》を
見てもわかるように2ドローは3マナ相当のムーブとされています。
更にこのミニオンはパワーが5あり、かなり高い確率で血祭を
発動できると思われます。そうでなくてもこの攻撃力5というのは
存在自体がアドバンテージです。
ただ、急襲のような即効性があるわけでもなく、環境に多い除去スペルである
《側面攻撃》《地獄の炎》、優秀な除去ミニオンである《ジリアックス》なんかで
一発で昇天してしまう脆さが弱点です。
《南海の船長》でバフ出来る、偶数にはあまり良いドローソースがない、
今弾が海賊押しなどという条件を総合的に踏まえると、
見た目以上のポテンシャルを持っていると感じます。
ただ、前弾の似たような境遇の《ウォーギア》が結局闘技場のボム止まり
だったことを考えると、あまり強くはないのかも…。
3.《ヘヴィメタル!》
ウォリアーのレアスペル。
《タイム!》に続き名前に「!」がつくのが、この祭の熱気を物語っています。
効果は《地彫り師イップ》の速攻スペル版と言ったところ。
このミニオンの弱点であった、「せっかく突撃ミニオンが出たのに殴れない」
「ターン終了時効果持ちミニオンがバニラ同然」と言った弱点を克服しています。
逆に追加2マナ払うだけで4/8のボディが残ると考えると、
やはり《地彫り師イップ》も捨てたものではない気がします。
結局このカードもイップも偶数なので、現在環境の中心にいると言っても
過言ではない「奇数ウォリアー」に入らないのが欠点ですね。
装甲がある程度無いと腐ってしまう(最低6無いと損してしまう)という点も
あまり評価できたものではないと思います。
そうじてあまりこのカードに期待はできないと言った印象です。
《地彫り師イップ》もあまり活躍しないままスタン落ちしそうですし…
なんとかウォリアーには奇数以外も存在を示してほしいですね。
4.《大虎ノーム》
中立のコモン挑発ミニオン。
相手の陣地に2体以上ミニオンが居ると2/2/4挑発という優良なミニオンとなります。
「クソやぁろゥ!!てんめェクセェんだよォ!!!!」
相手の陣地にミニオンが2体以上いる、と言うのはさほど難しい条件ではなく
用意に達成できるものだと思います。
しかし、たとえ2/2/4挑発が出せるとしても、追加で何のアドバンテージも
得られないのであれば(挑発しか効果を持たないのであれば)、
多少デメリットはあれどもっと高い水準の能力が求められます。
種族シナジーもなく、かと言ってそこまで派手でもないミニオンですので、
《孤高の勇者》のような闘技場の厄介なキャラに就職が決まりそうな気がします。
ちなみに「大虎」とは「酔っ払い」の意味があるそうですよ。
5.《死の精霊》
プリーストの精霊シリーズ。
味方のミニオンが死ぬと1マナにしてデッキに送還します。
スタッツはそのままなので《リッチキング》などの処理強要カードと一緒に
おいてあげるとかなり嫌がられると思います。
ただし、デッキから引いてくる手間や大型ミニオン連打なら別に復活でいい等
要所要所に引っかかるところはあります。
しかしまぁ所詮1コストなので、1ターン目に出して
次に《影の超越者》につなげる動きをするだけでも
相手は相当面倒だと思いますし、デッキの核というよりかは
「ただただめんどくさい」という《ノースシャイアの聖職者》と同じ
ポジションで考えてもいいと思います。
昔なつかし「性悪プリースト」の定番ミニオンになりそうですね。
6.《死のロア・ブワンサムディー》
プリーストのロア。
1マナミニオンをデッキから手札が10枚になるまで引くというドロー効果持ち。
ひと目見て上述の《死の精霊》とコンボしてね!という
デザイナーの言葉が聞こえました。
それと同時に「実験台ワンキル」が捗ってしまうのではと言う恐怖も…
7/7/7とサイズが大きく、テンポ負けはしない点はとても優秀に思えます。
また、1マナミニオンには《ノースシャイアの聖職者》《死の精霊》以外にも
《蝋のエレメンタル》《グレイシャル・シャード》などの時間稼ぎミニオン、
《結晶体の託宣師》《カメレオス》などのおもしろカードも存在しているので、
幅広いデッキ構築ができるようになるのではないでしょうか。
割りとガチにもネタにもなれるカードだと思っています。
7.《アイアンハイド・ダイアホーン》
血祭能力で子供を出産します。
こちらも7/7/7ですが、ドルイドには断末魔をうまく扱う能力がないので
いくらマナ加速が得意とは言えあまり活躍はしなさそうです。
急襲系もないただのバニラですし、出てくるのもサイズがダウンしているので
所詮コモンミニオンと言ったところでしょうか。
せめて闘技場おなじみの獣ファッティ《ヴァイオレット・ヴルム》の
後継者となることは出来るのでしょうか。
7/6/6急襲ならなぁ…と思わざるをえない不遇な子です。
8.《ウーンダスタ》
中立の獣レジェンドミニオン。
う~ん、ダスト!w
冗談はさておき、上記の急襲持ちだったらよかったのにと言う願いを
マナコストを上げることで叶えてくれたカードです。
9マナは出したターンに動けるにしても流石に重すぎます。
また、血祭能力も手札からなのでリソースは目減りすることになってしまいます。
一応使用手段としては《キャスリーナ・ウィンターウィスプ》のペットを
序盤に引いてしまう「私のペットはどこ…?」状態のプレイヤーや
《電撃デビルサウルス》を《魔女の刻》で復活させバーストを狙うドルイドに
入らないこともないと思います。
しかし、どちらも獣種族のせいでこのカード自体がノイズとなってしまう
危険性があり、ケアがケアにならない場合が出てきてしまいます。
今のところ追加カードに期待…と言わざるを得ません。
レジェンドらしい豪快な効果を持っているとは思うんですけどね。
昔の《キャスリーナ・ウィンターウィスプ》もカスレジェ扱いだったので、
化けるときには化けるものだと信じる気持ちが大事だと思います。
9.《グルバシ・チキン》
中立のコモン獣ミニオン。
パワーが1なのに血祭持ちとかいう思い上がったトリです。
《アングリーチキン》「アローラの姿」のような存在でしょうか。
考えられるのはただ一つ「DKレクサーのヒロパ強化」です。
このカードが構築に入れられることはまず無いと思います。
本家《アングリーチキン》自体が選択肢に出てもあまり取られることのない
レアミニオンなだけに、正直弱体化しているとしか思えないこのカードが
選択されるのでしょうか…
10.《挑戦者あり》
パラディンのエピックスペル。
コスト6のミニオンを発見し、《ティリオン・フォードリング》化します。
挑発と聖なる盾はパラディンの十八番かつ、かなり強いアビリティセットです。
みなさんはよーく、身にしみて理解していると思います。
コスト6には《スパーク・ドリル》のような急襲持ち、
《疾風のハーピィ》のような疾風持ち、
《損傷したステゴトロン》のような優秀なスタッツ持ちなど
なかなかハズレミニオンの居ない優秀なマナ域です。
《琥珀の中に眠るもの》を想起させる癖のないカードですし、
パラディンロアの《トラのロア・シャヴァーラ》を採用する際には
無理なく組み込める優良なスペルだと思います。
ちなみに《サンウォーカー》を引くと…
悲惨ですね。ランダムな、でなくて本当に良かったです。
11.《ゼンティーモ》
シャーマンのレジェンドミニオン。
呪文の対象を《シューティング・スター》方式に置き換えてしまう効果です。
相手の、や自分の、との記述がないので、攻めにも守りにも使えます。
相手にミニオン3体に《呪術》を撃ったり、自分のミニオン3体に
《不安定な進化》を発動したりと結構なインチキ臭がします。
おそらく「シャダウォックシャーマン」に採用されて、
広範囲な《呪術》や《大地の衝撃》をぶっ放してくるのではないでしょうか。
後は「エレメンタルシャーマン」が《大地の力》を
うまく運用できるくらいでしょうか。
とにかくシャーマンは《魔女ハガサ》がスタンダードに存在している間は、
このカードのせいですべての対象に取る呪文が脅威となりえるでしょう。
攻守一体のいいカードを貰ったなぁとしみじみ思う、そんなカードです。
12.《給水係》
中立のコモンミニオン。
次に使うヒーローパワーを0コストにする、つまり
ヒーローパワーを使った場合実質0/2/1ということになるミニオンです。
聞こえはアグロから引く手数多のようですが、
そのコストは《ケレセス公爵》とかち合ってしまい、なかなか噛み合いません。
また、偶数デッキならどうかとなると、偶数はヒロパが1コストなので
2マナ払って出しても結局1/2/1と普通のスタッツになってしまいます。
効果が「ヒーローパワーを使ったターンコストが0」ならば、
まだ偶数デッキで使用されたかもしれないのに…と残念でなりません。
《凍血の魔王妃ジェイナ》入りのデッキに採用するのであれば、
0マナで3/6のエレメンタルが作成できますが…
序盤の使い道がなさすぎて採用されることはまずありえないでしょうね。
構築デッキには入らないカードでしょう。
給水係のイラストで思い出しましたが、アメリカでは野球観戦の売り子が
ゴリゴリのおっさんだそうです。
日本の女の子がビールを販売する制度は結構珍しいみたいですよ。
あんまり関係ない気がしますね。
13.《ドラゴンホークのロア・ジャナライ》
メイジのロア。
7/4/4のスタッツに、横に《炎の王ラグナロス》を呼び出すその姿はまるで
ワイルド環境の《性悪な召喚師》。
《炎の王ラグナロス》自体がかなりの使用頻度を誇り、スタンダードからBANされた
恐るべきパワーの持ち主なので、それが7マナで呼べるなんて破格も良いところです。
その代わりに制約も大きく、メイジのヒーローパワーを
8回使わないと召喚できません。
そのため、運用は2倍のダメージを与えられる「奇数メイジ」に
限られてくると思います。
今までDKにつなげることしかできなかった奇数メイジに
新しい切り札が加わった形になるので、結構強くなるのではないでしょうか。
メイジは好きなヒーローなので、楽しみです。
「えっ、ヒロパで8ダメージを!?」
「できらぁ!」
「せっかく良いライバルになったと思ったら…」
14.《ドラゴンホークの精霊》
メイジの精霊。
2マナでヒーローパワーを《シューティング・スター》にしてくれるミニオン。
残念ながらロアと奇数偶数が違うので同時使用はできませんが、
このミニオンのお陰で整数メイジでもロアの能力を使うことに
希望を持てるようになりました。
そうでなくとも、偶数メイジには《アイスウォーカー》が存在したり、
ワイルドに行くと《コールダラ・ドレイク》や《堕ちた英雄》等
かなり相性の良いカードが存在しています。
ロア抜きでも割りと優秀な強化パーツになるのではないでしょうか。
パワーが無いのが少々気になるところではありますが…
精霊なのでしょうがないですね。
15.《大胆な火喰い男》
メイジのコモンミニオン。
1/1/1とこのターン中ヒーローパワーのダメージを2増やすシンプルな効果から、
かなり使い勝手が良いと思われるミニオンです。
このカードと《ドラゴンホークの精霊》とヒーローパワーで
9点ダメージなので整数メイジでも全然ロアラグナロスチャレンジが狙えますね。
本体も残れば《凍血の魔王妃ジェイナ》のヒロパの餌として使用できますし、
なんならそのヒロパを3点に上げられるため相手のタフネス1にしない調整を
無理くり踏み倒して破壊することができます。
《放火魔》と言い、奇数メイジのテコ入れがすごすぎて、びっくりしています。
本当に来季が楽しみなアーキタイプの一つです。
はい、ということで15種類のレビュー1日目終了です。
アルティメットマスターズと違ってゴミみたいなあまり使えない
コモン相応なカードがちらほらあったおかげで、
そこまで時間をかけることなくレビューできました。
カードプールの違いから、似通ったカードが少ないというのもあるかもしれませんね。
明日も15種類、レビューしますのでご期待ください。