【HS】新拡張のカードが若干公開された話
こんにちは。
ハースストーンの新拡張の情報が公開されました。
その名も「天下一ヴドゥ祭」。
↑こちらが公式のリンクです。
時間が立つごとにどんどん新カードが公表されます。
リリース日は12月5日予定。
『テニスの王子様』の日吉くんの誕生日と同じです。
さて、現在公表されているカードは16種類。
逐一レビューしていきましょう。
《スルスラズ》
ウォリアーのエピック武器。
新キーワード能力:《血祭/OVERKILL》持ちです。
血祭持ちのカードの効果(ダメージや効果)でミニオンに過剰なダメージを与えて破壊すると、
能力が発動するようになっています。
このカードの書き方だとタフネス3以下を殴ったときだけ
血祭が発動するというわけです。本当に「Overkill」ですね。
この武器は1ターンで4回までミニオンを殴れるようなデザインとなっており、
同じようなデザインとして《愚者殺し》が思い出されます。
エピック武器だけあってこのカードよりは強いデザインとなっていますね。
ただし、現時点ウォリアーといえば「奇数ウォリアー」と1強時代となっているため
6マナと言うだけでかなりの逆風のように見えます。
ウォリアーは1ダメージを刻んで与えられるカードが多いため、
「血祭」自体と相性が良さそうなのは良いですね。
実は16点分の打点になっているのも注目。
ミニオン処理→顔を2ターン繰り返せるため、「急襲テンポウォリアー」に合うのではないかと密かに考えています。
《大砲発射》
ローグのエピックスペル。
自身の海賊の数+1回だけランダムに3点火力をばらまく、非常に乱暴なスペルです。
1発1発の威力が高いため、ランダムにばらまくと言っても
味方の海賊の数次第ではなかなかの殲滅力を誇ると考えられます。
しかし海賊…彼らはもういないんですよね。
現在使用できる中で採用に耐えうる海賊は少数なので、
このカードが実力を発揮できるかは追加される海賊次第といえます。
僕的には《サロナイト鉱山の奴隷》《ドッペルインプ》のような
横に増える海賊が出てくると一気に化けそうだと思います。
《サメの精霊》
ローグのレアミニオン。
今回の「オメガ」枠、「精霊」シリーズの1体です。
共通なのは「1ターンだけ隠れ身」を持ち、置物として活躍してくれるということ。
ローグの精霊は雄叫びとコンボを2回発動するというかなり強力な効果持ちです。
間違いなく強いのですが、気になるのはそのスタッツ。
タフネス3点はどうしても《地獄の炎》が気になりますし、
パワー0点は《ヴォイド・リッパー》がぶっ刺さります。
本当に細かいところなので、そこまで気にするようなことでもないですかね。
むしろこの手のシステムクリーチャーの弱みである除去のされやすさを
「隠れ身」で最大限補えてるところは好感が持てます。
《エルフの吟遊楽人》で4枚サーチ、《ファルドライ・ストライダー》で6枚デッキに埋めることができると今あるカードプールでもいい仕事をしそうです。
ちなみにミニオン限定なので《冷血》で超強力バーストなどは狙えなさそうです。
ナーフされていなかったらこのカードの次に《含み笑う発明家》が
出てきていたんだとさ…
《放火魔》
メイジのレアミニオン。
相変わらずメイジは火遊びが好きですね。
由緒正しい阪神スタッツは強カードの証。
偶数ではないのでマナを余さず使う大量ドローは
見込めそうにありませんが、ミニオン主体になりがちな「ビッグスペルメイジ」
では《苦痛の侍祭》等と入れ替え候補になるかもしれません。
序盤中盤終盤隙のない、良いデザインのカードだと思います。
闘技場でも良いサイズですね。
《呪術司マラクラス》
メイジのレジェンドミニオン。
自分の初期手札3枚(後攻なら4枚+コインも?)を手札に加える効果持ち。
8マナで盤面に一切干渉しないので、《シンドラゴサ》よりも
頼りない《ドクター・モリガン》スタッツが気になります。
これを入れたデッキはマリガン時点で誰よりも試合を考えた残しを
しないといけないため、頭がいい人向けでしょう。
適当に投げてリソースを回復する要員として《シンドラゴサ》と比べて見ると、
ゴミを引く可能性が下がった代わりに極端な上振れもなくなった感じ。
基本的にはこちらのほうが強そうですが、DKヒロパやスタッツを考えると
トントンってところでしょうか。
とにかくコストが重すぎるのが考えものです。
クエストがもう1枚手札に加わることで何か悪さできないでしょうか…?
《カエルの雨》
シャーマンのコモンスペル。
2/4挑発のカエルを3体召喚する高バリューのスペルです。
2/4挑発というのは3マナ相当のミニオンなので、
オバロ込みでトントンとなっています。
オーバーロード:(3)は結構きつい縛りですが、
その分良い展開力をしています。
比較対象としては《幽霊民兵》が挙げられます。
3t目に出せない代わりに6ターン目に展開できる点が魅力です。
4月まで「シャダウォックシャーマン」はスタンダードで使用できるので、
早いターンでZOOや奇数ローグに強い2/4挑発がたくさん出せる点を買われて
採用されてくるかもしれません。
《エサ付きの矢》
ハンターのコモンスペル。
3ダメージを与え、「血祭」が発動すればデビルサウルスを召喚できます。
なりとしては同じハンターのコモンスペルである《側面攻撃》に見えますが、
実質5/5が確定の《破滅に至る病》といったほうが良いかもしれません。
《側面攻撃》はいつでも手軽に使える器用さがありましたが、
こちらは対象がタフネスが2以下じゃなければいけない上に
5ターン目に撃つには若干悠長な気がします。書いてある文章ほど強くはなさそうです。
ただハンターには「スペルハンター」と言うアーキタイプがあります。
《側面攻撃》→《エサ付きの矢》→《こっちへ来い!》
と、採用した場合呪文石と共にマナカーブを綺麗に埋めてくれます。
また環境には《ジリアックス》が多くいるため、刺さる場面もないわけではなさそうです。
《スプリングポー》
ハンターのコモンミニオン。
急襲を持ち、更に手札に1/1急襲持ちの(おそらく)獣を加えます。
スタッツが1/1と頼りないので、《ファイアフライ》のようにぽんと置くだけでは
大した活躍は見せないでしょう。
見た感じ《コンゴウインコ》の相互互換といった感じです。
「テンポハンター」が後続の獣を残しつつシナジーを活かして戦うには
いいデザインかもしれません。
例えば5ターン目にこのカードと《猟犬使い》で盤面を取りつつ展開できますね。
まぁ《側面攻撃》で良い気もしますが…
《コンゴウインコ》が「テンポハンター」で採用されなかったのを考えると
少々活躍するのは難しい気がします。
《獰猛な強襲兵》
2/2/3の最低スタッツに自身のヒーローの攻撃力分のダメージを与えます。
ドルイドは武器が1種類しかないため、ダメージを飛ばせる場面は他のカードやヒロパとの
組み合わせが前提となります。
《ギギギ》《爪》等を使用しアグロチックに動くドルイドが開発されれば、
このカードはドルイドの《ヨドミノヒバナウナギ》になれるのではないでしょうか。
現在のドルイドはランプのパーツが強すぎるため、
そういったカードが失われる4月からの環境では注目の1枚です。
《虚無の契約》
ウォーロックのエピックスペル。
最近運営はウォーロックにメタメタしいカードを押し付けてきてますね。
このカードは使用するとお互いのデッキを半分削ります。
自分のデッキを削る目的というよりかは、
相手のコンボデッキをめちゃくちゃにする目的で使用されそうです。
このカードによって「マリゴスドルイド」「シャダウォックシャーマン」
「メックトゥーン」等様々なコンボ関係のデッキが壊滅します。
こういったカードは「使われるか」ではなく「存在すること」が重要ですよね。
良いサーチカードを貰えば「メックトゥーンウォーロック」が自身のデッキを破壊する役目で使用することもあるかもしれません。
一応2マナあれば《ブラッドプルーム》で一気にぶっ壊せます。
「破壊」ではなく「破棄」にしてくれたら良かったのに…流石にテコ入れが過ぎますかね。
《コウモリの精霊》
ウォーロックの精霊はコウモリ。
一番入りそうなZOOは、ミニオンを弾として使うのではなくバフして少数精鋭で戦う戦法なので、まずミニオンがあまり死にません。
そもそも《ケレセス公爵》がいるため現状選択肢にも入らなさそうです。
この効果は《入魂》で事足りています。
うまく生き残れば強そうなので、このミニオン自身をバフする事で、相手に負担をかけていくアタッカーにして使用するのは良いかもしれません。
それも4月以降の話でしょうね。
《コウモリのロア・ハイリーク》
まさかの手札バフガン押しの姿勢にタジタジです。
上述の《コウモリの精霊》や《入魂》で盤面をしっかり構築できるのは
強いといえば強いのですが、《オメガ・エージェント》で良い気しかしません。
もし偶数コストに使用感の良いハンドバフスペルなんかが来れば、
盤面が貧弱になりやすい「偶数ウォーロック」で日の目を見るかもしれません。
《ドクター・モリガン》に引き続き流石にグルダンが可哀想な気がします。
《不老不死の大祭司》
エピックでこの効果…既視感があります。
付与された効果は全てそのままでデッキの中に戻るので、
由緒正しいバフ呪文たちに加え、《ヴァラニル》なんかも引き継げますね。
「超電磁」までできたら宇宙が見えたのですが、残念ですね。
それ以外のデッキにはあまり出番はなさそうです。
《トラのロア・シャヴァーラ》
「団結、精密、完璧。」
自分が呪文のために使用したマナコスト分マナコストが減るミニオンです。
出せるようになるには最低15マナ使用ですが、《平等》2枚《聖別》2枚
《王の祝福》2枚で20マナと考えるとそこまで無理なコストでもなさそうです。
面白いコンボはやはり「モルテンシュート」と「プリパラ」。
「モルテンシュート」はこのカードを《聖なる怒り》で引き、相手の顔に25点ダメージをぶち込むコンボです。
昔は殿堂入り前の《溶岩の巨人》で行われていたため、コンボ名は
《溶岩の巨人》の英語名:Molten Giantから来ています。
実用性はあまり高くなく、ただひたすらロマンを追い求める
デッキプレイヤーに愛されていました。
「プリパラ」はこのミニオンを《プリズムレンズ》で引いてきて、
軽いスペルとマナコストを交換し、0コストでメリット持ちの
巨大なミニオンを召喚できるというコンボです。
コンボ名はプリズムレンズパラディンの略称です。
うんうん、それもまたハースストーンです。
こちらも《プリズムレンズ》に全てを頼っているのでかなりピーキーなコンボですが、
うまく決まれば1コストで《リッチキング》や《アレクストラーザ》をプレイできる等かなり豪快なプレイができます。
長期戦になればなるほど軽くなるので、「クエストパラディン」では
《リネッサ・サンソロウ》と双璧を成す
影のフィニッシャーになれそうです。増やしやすいですし。
面白いコンボにも採用でき、意外と自力もある僕好みのカードですね。
《怪力乱心》
プリーストのエピックスペル。
自身のマナクリスタルを3つもぶっ壊し、デッキのミニオンに2回ケレセスを行います。
マナクリスタルを3つ破壊ということは、よく考えなくても重い制約です。
ただ引けば効果を発動できる《ケレセス公爵》とはわけが違います。
《影の幻視》でサーチは比較的容易にできても、相手がバンバン展開していくと
考えるとほぼほぼ打ち込む暇はなさそうです。
ただし、もし使用できて、押し切られさえしなければ、
バフされたミニオンのサイズで容易に押し勝つことができるでしょう。
コントロール色の強いデッキには3マナ少なくともあまり関係なさそうですので、
1枚だけ刺して《影の幻視》を用いたシルバーバレット戦術を行うプリーストというのも面白そうです。
《白いドレスの貴婦人》がそこまで流行らなかったのを考えると期待値は低めですね。
《シャークフィンのファン》
中立のコモンミニオン。
これからの海賊時代到来を象徴するかのような1枚。
使用できるリーダーは限られてくるものの、1マナ武器をもつ
「ハンター」や「偶数ローグ」は展開力、爆発力が上がりそうです。
特に「偶数ローグ」は新エピックカードも考えると面白い存在になりそうです。
これからの追加カードに期待ですね。
またカニが流行ってしまうのでしょうか。
おあつらえ向きに偶数ですが…?
はい、これで公開されたカードは全てです。
メカメカのようにひと目で分かるぶっ壊れているカードというものは
ありませんでしたが、まだ氷山の一角であることを忘れてはいけませんね。
年の最後にリリースされるカードセットは使用できる期間が短いのもあり
意図的にカードパワーがあげられると言うのも有名なお話です。
(刷られたカードがあまり使えないので買う人が少なくなると考えられるため)
「血祭」というキーワード能力の登場で、ウンゴロ期のような盤面を取り合う環境になって欲しいものですね。
OTKとアグロしかいない、なんて環境はもう懲り懲りです…
新しい情報が今から楽しみです。