ぶんぶん杯~新旧旧神復活祭~解体新書⑨ シャーマン編
お世話になっております。
ナーフされて新カードも出て、すっかり話題に出なくなったシャーマン君を救いたい吉田と申します。シャーマン、お前、嘘だよな...
というわけで、今回はシャーマンのデッキを考えていきたいと思います。
「現在流行りのアーキタイプを軸としたデッキ構築」「クラスレジェンドを軸としたデッキ構築」「旧神を軸としたデッキ構築」の3つの視点から、ぶんぶん杯でどんなデッキが使えそうなのかを見つめていきましょう。
現在流行りのアーキタイプを軸としたデッキ構築
現在、スタンダードのシャーマンには以下のアーキタイプが存在します。
・トーテムシャーマン
・アグロシャーマン
・進化シャーマン
・ガラクロンドシャーマン(キーカード不在のため今回は省略)
・コントロールシャーマン
・クエストシャーマン(キーカード不在のため今回は省略)
忽然と姿を消した進化シャーマンに代わり、今ではトーテムシャーマンやコントロールシャーマンが主なアーキタイプとなっているようです。
トーテムシャーマン
「うちのオカンがな、好きなシャーマンのアーキタイプを忘れたらしいねん。」
「どんな特徴か教えてみてよ」
「《トーテムの力》《トーテム激昂》が2枚ずつ採用されてるって言うてた」
「ほなトーテムシャーマンやないかい」
「俺もそう思てんけどな、おかんが言うには、《大トーテム・アイソワ》が採用されてないらしいんよ。」
「ほなトーテムシャーマンと違うかぁ」
ぶんぶん杯では言わずと知れた最強トーテム《トーテム・ゴーレム》や《地底よりのもの》といったシナジーカードが使用できます。《トーテム齧り》でペロンしても良し、《ウィンドシア・ストームコーラー》で十二方位の風を操っても良し、地力のあるアーキタイプです。
アグロシャーマン
《イナラ・ストームクラッシュ》と《ドゥームハンマー》の二刀流で相手の顔面に風穴を開けるアグロシャーマンです。もともとから存在していたアーキタイプではありますが、ダークムーンフェアでさらに力を付けました。
ぶんぶん杯では《イナラ・ストームクラッシュ》が使用できない痛手はあるものの、《カエルの精霊》による火力呪文のサーチ、《ブレイズコーラー》のようなエレメンタルシナジーでバックアップすることで、一線級にまで仕上げることができそうです。
《サバクウサギ》と《進化》のコンボを合わせて採用してもいいかもしれませんね。
進化シャーマン
栄枯盛衰の理と書いて進化シャーマンと読みます。上がスタンダードで現在使用されているもの、下がワイルドで使用されているものになります。《ボグスパイン・ナックル》と《金網デスマッチ管理係》の取得により猛威を振るっていたアーキタイプではありますが、現在《悪辣なる海賊》が0マナで出ない、タフネス4が取れないと課題の残るものになってしまいました。
ぶんぶん杯では下のように《回廊漁り蟲》《ドッペルギャングスタ―》のようなコストの高く展開しやすい優秀なミニオンに加え、《不安定な進化》や本家《進化》も使用できるため、動きとしては現在より格段に良くなりそうです。
コントロールシャーマン
《高波》《動く噴水像》の存在から、コントロールが得意なのではないかと考案されたのがこのアーキタイプです。フィニッシャー、全体除去、単体除去とカードパワーの暴力のようなデッキですね。
ぶんぶん杯ではより優先度の高い《背徳の魔手ヤシャラージュ》を使用する形となりそうでしょうか。《ファオリス王》《ラー・デンの拳》は使用できませんが、全体除去の数は全クラス中トップレベルなので、耐えて耐えて勝利をつかみたい方にはお勧めです。
スクロマンスのレジェンドを軸としたデッキ構築
シャーマンのスクロマンスレジェンドをおさらいすると、以下の通りです。
スタンダードで使用されているデッキでは《ファイアハート先生》が皆勤賞です。いつでもワンチャンが出来る、テンポで出せる及第点ボディ、自分が消えても残る発見効果と弱い要素がありませんからね。
ぶんぶん杯でもおそらくそれは一緒で、よっぽどのことがない限り《ファイアハート先生》を使用して間違いはないと思います。特に《背徳の魔手ヤシャラージュ》を使用する際には、変妖の難しい《カーニバルのピエロ》を変妖できる《嵐の目》が発見できる可能性があるため、是非採用したいところです。
旧神を軸としたデッキ構築
シャーマンはメイジに次いで呪文を使うのに長けたクラスですので、ヨグ=サロンやクトゥーンとの相性は良さそうです。また、実はエレメンタルやドラゴン、トーテムと言った種族サポートも豊富なクラスです。
粉砕されしクトゥーン
《ざわめきのエレメンタル》+《電光刹花》 で60点バーストが出ます。相手の装甲も貫通してのバーストが狙えるため、ドローと除去に全振りしたデッキを組むことができます。シャダウォックシャーマンの時にシャーマンの持つドロー能力の高さは身に染みてわかっているので、結構簡単に決まるのではないでしょうか?
運命の支配者ヨグ=サロン
《ざわめきのエレメンタル》 +《電光刹花》 でいつもより多めに回っております。進化シャーマンのようなフィニッシュ力の高いデッキと合わせて使えば、いざという時の場面で輝いてくれるでしょう。
進化シャーマンを使うような人はRNGの好きな人が多いと思うので、おすすめの一枚です。
頽廃させしものン=ゾス
シャーマンは武器の断末魔こそ豊富ですが、優秀な断末魔を持つミニオンは《精霊合体トーテムオー》しか存在しません。(あとは白眼とアヤたそ)
あんまりおすすめは出来ないレジェンドですね。
深き淵の神ン=ゾス
獣・ドラゴン・エレメンタル・メカ・トーテム・マーロック・悪魔を復活させることができます。シャーマンは他にあまり存在しない「トーテム」を操るクラスのため、ほかのクラスよりこのレジェンドを使用する優先度が高くなります。また、《スコールハンター》や《アースエレメンタル》のようなオーバーロード持ちの優秀なミニオンを復活できるものアツいポイントですね。
放たれし激昂ヤシャラージュ
《祖霊の声》《エウレーカ!》《マックモーファー》と、踏み倒しに関してはドン・キホーテのような品ぞろえです。出した後も《祖霊の導き》や《豊沃なる胞子》で場に残り続けることができます。
ワイルドでも地力のあるアーキタイプのようなので、是非チェックしてみてください。
背徳の魔手ヤシャラージュ
新ヤシャを使いこなせる条件の「クラス変妖カードの強さ」と「《カーニバルのピエロ》を変妖できるか」の2つをシャーマンで確認してみましょう。
なかなか悪くないラインナップですね。《登場支配人》は進化でしか使われているイメージがないですが、単体でも盤面を作れる優秀なミニオンです。《ダンクタンク》も除去として使ってよし、相手への本体火力として使って良しのナイスなデザイン。
続いて《カーニバルのピエロ》変妖問題を見てみましょう。
変妖はうまく出来そうですね。《怪力男》も《高波》《動く噴水像》で変妖できますし、ドローソースの豊富なシャーマンであれば変妖カードもうまく使いこなせるでしょう。
吉田が作るぶんぶん杯のシャーマンデッキ
今までの情報を踏まえて、僕がもしシャーマンでぶんぶん杯に出場するならどんなデッキを組むか考えてみました。
コントロール+《背徳の魔手ヤシャラージュ》シャーマン
コントロールシャーマンを軸に、変妖カードをたくさん搭載した《背徳の魔手ヤシャラージュ》のデッキです。ワイルドカードは以下の5枚。
ワイルド枠だけ見るとシャダウォックシャーマンかな?と思ってしまいます。《苦痛の侍祭》を《火山噴火》で痛めつけるのは楽しかった...
もはやおなじみ《伝承守護者ポルケルト》でひっくり返して《カーニバルのピエロ》を無理やり変妖させるデッキです。
他のクラスの《背徳の魔手ヤシャラージュ》デッキと比べると、ドローソースと高コストカードが多い分変妖が達成しやすくなっています。しかし、回していて変妖カードが邪魔だなと感じる部分も多く、親和性自体はあまりよく感じませんでした。
コントロール性能はピカ1ですので、気になった方は回してみてください。
進化+《運命の支配者ヨグ=サロン》シャーマン
ワイルドで現役の進化シャーマンのパーツを、スタンダードの進化シャーマンと混ぜてみました。ワイルド枠は以下の5枚。
《サバクウサギ》 +《進化》を手に入れた進化シャーマンは、弱体化をしているとは言えさすがに強かったです。
《ドッペルギャングスタ―》や《回廊漁り虫》などバリューの高い進化用ミニオンが入って、ハイランダーでも安定して進化できるようになりました。武器が引けない人にもおすすめです。
《運命の支配者ヨグ=サロン》ですが、《ファイアハート先生》の呪文や《不安定な進化》を連打すればおのずと効果を使えるようになります。もし不安な方は《魔女の煎じ薬》を採用しましょう。
エレメンタル+アグロシャーマン
最後は一時期流行った《雷雲》《カエルの精霊》入りのアグロシャーマンを、記憶を頼りに組み上げたデッキになります。ワイルド枠は以下の5枚。
《カエルの精霊》でダメージスペルをドローしながら《雷雲》で盤面を固める動きが、《電光刹花》が新たに加わったため非常にパワフルになりました。
ただ、次のターンがほぼマグロになってしまうので、ロックされたマナクリスタルを解除できる《溶岩の衝撃》を採用。これも顔に撃てるため無駄になりにくいです。
《金網デスマッチ管理係》で《ドゥームハンマー》をサーチする動きですが、《ルーンダガー》を抜いて確定サーチにしても良いかもしれません。
新カードの《導き》でオーバーロードした場合、《雷雲》のトークンが出てこなかったため、使用かバグかは知りませんが入れ替え候補ですね。
最後に
シャーマンはとにかく進化が楽しいクラスですので、おすすめは進化シャーマンを軸としたデッキです。最後に紹介したような、一見旧神が全く合わないようなアグロチックな進化デッキでも、進化で出てくるミニオンを考慮して《深き淵の神ン=ゾス》を採用するのもアリなのかもしれませんね。