【M:tG】スタン&EDHプレイヤーが語る「ラヴニカの献身」【黒いレア・神話レア編】
《往時軍の覚醒》
すべてのプレイヤーの手札を捨てさせ、
捨てた数に等しい2/2ゾンビを互いに出現させる
ぶっとんだカード。
全員の手札を捨てるカードは旧ラヴニカの
《狂気の種父》を思い出すが、
即時で全員が捨てるダイナミックさは流石の一言。
スタンダードでは《世界のるつぼ》に加え、
《組み直しの骸骨》や《骨ドラゴン》など
墓地だけで戦っていくだけのカードは揃っている。
【冒涜された墓所】デッキを少し改良し、
このカードの枠をあけてやれば
そこそこ面白いデッキができるのではないかと思う。
《記憶の裏切り》もようやく居場所を
見つけたのかもしれない。
現在は【再活】効果を持つカードが多く、
刺さらない相手には厳しいかもしれないが、
土地も含めてすべてをハンデスできる
ワイルドな効果は一部の人間を虜にするだろう。
EDHでは統率者がいる関係上
ハンデスはそこまで有用に働かないことも多い。
またキャストしようと思えば
1t目でぶっ放すことも可能だろうが、
その場合21体の2/2ゾンビに
袋叩きに合うことは間違いないと見てよい。
一応《罠の橋》との相性が良い。
色々悪用できそうで面白そうなスペルなので、
ぜひとも各自で可能性を探っていただきたい。
《苦悶の泉》
ライフを支払うたびにその点数に
等しいカウンターが乗り、そのカウンター4つと
黒含む2マナでクリーチャーを除去できる
軽い割に堅実なエンチャント。
「ダメージ」ではなく「支払う」なので
相手から殴られた値はノーカウント。
しかし、土地関連は基本支払うなので
カウンターを置くことはそう難しいものでもない。
スタンダードではフェッチランドこそ使えない
ものの、ギルドランドが使用可能なため、
かなり使いやすい環境である。
また《破滅を囁くもの》《アルゲールの断血》など
能動的にライフを支払うカードが
存在するのも追い風である。
ただし黒は除去が豊富で現環境でも
単体除去だけで何種類も採用されている。
これらの除去の中でこのカードを使用するのであれば
【赤黒昇殿】や《光輝の運命》を使用する
【白黒吸血鬼】など、パーマネントで
あることを利用したい。
「ライフを失う」「ダメージを与える」
「ライフを支払う」
これらは混同しやすく、適当に覚えがちだが、
この際全て読み直し、
覚えなおしてみてはいかがだろうか。
EDHではフェッチランド、ギルドランドの
2大ライフペイランドに加え、
《山賊の頭の間》《マナの合流点》などで
ガンガンライフを支払うことができる。
また、土地だけに限らず《ファイレクシアの闘技場》
《ネクロポーテンス》などパワーの高い
ライフペイカードが数多く使用できる。
「なんかあんまり単体除去好きじゃない、
edhで単体除去は正直弱い」と感じている人は、
たった2マナで複数体のクリーチャーを打ち取れる
このカードを採用してみるのはいかがだろうか。
《どぶ骨》
1/2/1と優秀なスタッツにタップ状態で出る
デメリット能力、そして2マナ払えば回収できる
総じて《墓所這い》を思い出させる
能力持ちのスケルトン。
少し前までは《戦慄の放浪者》が
似たような立ち位置だった。
毎ターン相手を殴ればチャンプされても
ハンドコストにしてもずっと手札に返ってくる点は
実質《ゴブリンの大守、スクイー》
と言っても過言ではないだろう。
マナは必要だが。
やはり過言かもしれない。
スタンダードではゾンビとスケルトンの
ロードである《死の男爵》が使えるため、
ゾンビを持たないことはそこまで苦にはならない。
しかし、アモンケットのスタン落ちで
ゾンビの強いカードは軒並み消え、
それからろくな強化も来ていないので
このカードの追加によりゾンビスケルトンデッキが
組めるかというと怪しい。
上記の【冒涜された墓所】デッキになら
居場所はあるかもしれない。
EDHでは力不足だろう。
《死に到る霊》
インスタントやソーサリーに接死を
付与する黒いスピリット。
黒い除去はダメージというよりマイナス修正の形を
取ることが多いので、色を足さないと活躍は厳しいか。
スタンダードでは威迫、接死によりほぼブロック
されずに3点のクロックを刻むことができる点は優秀。
インスタント、ソーサリーに接死を付与する
効果抜きに採用する価値はある。
もしすべての能力をフルで活かすのであれば
赤をタッチすべきだろう。
《宇宙粒子波》で文字通り宇宙が見られる。
調子に乗って全体火力を採用すると
自分まで被害を被ることになるので、
相手にのみ飛ぶ火力を採用する必要がある。
残念ながら相手のみ1点火力は
《ゴブリンの鎖回し》以外
どれも実践レベルではないので、
確定除去を積まず単体火力を打ち込みつつ
顔を削る【ラクドスバーン】のような
アーキタイプが出現すればワンチャン見られるか。
弱点はそのスタッツ。
タフネス2は前述の通り壊滅的に打たれ弱い。
どうにかして《潜水》などで守ってやりたいが、
残念ながらどうも能力と色が合わない。
EDHでは逆に単体性能ではなく
呪文に接死をつける能力を
買って採用することになるだろう。
うまくジェネラルに被弾しないような
全体火力を選んでやれば、
必殺コンボとして使用できる。
一番活躍できるのは《はらわた撃ち》が
サイドに難なく入る
モダンフォーマットかもしれない。
《忘れられた神々の僧侶》
生贄にクリーチャーを2体も必要とするが、
マナ不要で様々なボーナスが貰えるサクリ台。
本体に2点飛ばす(→《ショック》相当)
サクリ要求(→《チェイナーの布告》相当)
黒2マナを加える(→2マナ相当)
1ドロー(→《ウーナの寵愛》相当)
と単純に考えるとかなりアドアドしい効果である。
スタンダードではオルゾフの新常盤木能力である
【死後】のお陰で、このカードの能力をフルに
活かすことができる。よって、採用されるなら
【オルゾフトークン】のような
デッキタイプになるだろう。
《縫い師への供給者》など黒いクリーチャーにも
美味しい餌がある。
弱点らしい弱点は無く、どうせタップするので
パワー1は気にならないが、どうせなら
タフネス3は欲しかったところ。
召喚酔いするので即効性がないことも
ネックと言えばネック。
EDHでは《暗黒のマントル》を起動するための
マナをある程度自分で供給することができるので、
優秀なサクリ台として機能する。
また、無限にサクれなくてもドローとサクリ要求で
場を荒らせる上、いざとなればフィニッシャーにも
なれるため2マナの生物としては破格。
生贄に2体必要なので、無限に帰ってくる系の
クリーチャーが1匹だけだとうまく機能しないのは
良い調整だと思う。
《騒乱の落とし子》
絢爛コスト持ちの中型デーモン。
序盤から殴っていくデッキで3/4/4飛行トランプルは
かなり優秀なクリーチャーと言える。
存在しているだけで相手の顔に1点飛ばしていくので、
他の絢爛持ちのカードを戦闘フェイズ前に
絢爛コストで撃てる。
スタンダードではライフレースを優位に進める
デーモンとして、黒いアグロデッキの
フィニッシャーになりうるポテンシャルを持つ。
伝説ではないので複数枚並べられ、
更にダメージは重ね貼りしても
腐らないどころか自分のライフを削り
+1/+1カウンターを置く役割までこなしてくれる。
【ラクドスアグロ】【オルゾフアグロ】
【ディミーアパーミッション】など活躍できそうな
デッキはたくさん考えられる。
次環境の《破滅を囁くもの》になってくれそうだ。
《セラからの翼》で絆魂をつけてやれば、
自分と相手の顔に叩き込んだダメージを
吸うことができる。
もとから飛行を持っているので
あまり旨味のある強化ではないが、
ライフに余裕を持てるので環境次第では選択肢に入る。
EDHではアドを稼ぐ能力を持っていないため弱いだろう。
EDHで毎ターン1点なんて蚊に刺されるようなものである。
次は赤いレア、神話レアです。